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宮城県石巻市 SS様邸 トタン屋根塗装/ケレン(錆落としなど)→錆び止め(増し塗り)

この記事の所要時間: 514


前回の記事の続きで、
ケレン(錆落とし/死膜除去など)→※錆び止めの増し塗りを行いました。
※錆び止めの増し塗り=錆止めを全体に塗装する前に錆びている部分や
素地が出ている部分をタッチアップで塗装するため、錆び止め1回塗りより
膜厚が付き錆びにくくなります。
 
この画像だけだと、水洗い前なのか水洗い後なのか全然分かりませんが、
間違いなく「水洗い後」の画像です。(^^)


水洗い後、トタン屋根を手で擦っても、チョーキングはほとんど付着しません。

チョーキングの層が厚く残存していると、付着の阻害になるはずなので、
チョーキングが残存しているよりは、少しでも薄い/無い方が理想だと思います。


で、まずは雪止めと瓦棒の接触部分のケレンを行いました。

錆がかなり進行しているので、がっつりケレンすると
穴が空きそうなので、どの程度錆を落とすか施主様にご相談させて頂き
ある程度加減しながら錆を落とすことに決定。


錆落としは、マジックロンとワイヤーブラシを使い


ここまで、錆を除去しましたが、
もうちょいケレンできそうな部分は


インパクトにワイヤーブラシを装着しケレンを行いました。

三晃式のトタン屋根でも、
築年数関係なく雪止めは交換をお勧めします。
 

瓦棒の入隅は、塗膜の剥がれや裂けが多いので、
一つ一つガスケットスクレーパーで削ると、
下から砂が出てきました。(>_<)

 
一ヶ所、めちゃくちゃヤバそうな剥がれというか発泡があり、
ここもできる限りケレンを行いました。
 
 
剥がれている塗膜の段差を少しでも滑らかにすると同時に錆の除去を行いました。

ここはサンダーでケレンすることにして
エヌグリットを装着&粉塵を低減させるために集じんカバーも装着。
 
 集じんカバーの先端は脱着可能なので、


先端を外すと、エヌグリットの刃というかワイヤーが少し出てきます。
(使用したエヌグリットはハゼVerです)


当たり前ですが、サンダーは高速回転するので、
既存の塗膜の状態や使用されている塗料によっては
回転する熱で溶けるというか軟化します。
(俺の個人的な感覚ですが、弱溶剤1液シリコンは かなりなりやすいと感じますが
これも塗料メーカーによっても違うんでしょうね~)

今回のSS様邸のトタン屋根は、ケレンしてみるとかなり溶けて(軟化)
錆の上に溶けた塗膜が乗っかってしまい、錆を落とせなくなるので、
普通のエヌグリットでケレンするのを中止しました。


地道にペーパーでケレンすることにしましたが、めちゃくちゃ時間がかかり
ペーパーもすぐ目詰まりしちゃいます。(^_^;)


今年、仙台市 夢メッセで行われたマルテーフェアーの時、購入した
プライムグリットだったら大丈夫じゃないかなと思い試してみたところ、
普通のエヌグリットより溶けにくかったので、これでケレンすることにしました。


サンダーの回転数はスピードコントローラーで減速してからケレン。
多少は溶けますが、錆びの上や亜鉛めっき鋼板に乗っかることはなかったので、助かりました。(^^)


それと塗膜の割れが数十か所あり、こういった塗膜の割れって珍しいというか初めて拝見しました。

この塗膜の割れは現場調査の時に気づき、おそらく割れた原因は
塗料を一度に厚く塗装したため、割れてしまったのかなと推測。

で、現場調査報告に今回塗装しても、塗膜の割れ・塗膜の剥がれが起こる可能性があることを
お伝えし、リスクをご理解して頂いた上での塗装となってます。


塗膜が割れた原因を調べるために、膜厚計で計測してみました。
素地(亜鉛めっき)が出ている部分を計測すると、およそ35µで、


 塗膜が割れている箇所を
膜厚計で計測すると素地+既存の塗膜の膜厚は197~201μなので、
197~201-35(素地分/亜鉛めっき)=162~166μぐらい塗膜が付いていました。
 

割れていない部分を計測すると、98~132µで、
割れている部分と割れていない部分の差が
おおよそ30~60μの差がありました。
推測通り、一度に厚く塗装したことが原因かなと思います。
  
SS様邸のトタン屋根は2回ほど施工業者に依頼+DIYで塗装しているようで、
剥がれた塗膜などを見ると
最初の塗装は錆び止め→上塗り1回塗りで
2回目とDIYは1回塗りだと思われるので、25~35µ×4回=100~140μとなり
当店が計測した結果(98~132µ)と照らし合わせると、
若干、チョーキングやで洗いで消滅した塗膜もあると思いますが、
まぁ~まぁ~合ってるでしょ?
 

割れている部分は、一番上の塗膜だけなのか?それとも一番下から割れているのか
ペーパーで塗膜を削り確認すると、一番上の塗膜だけだったので、


割れている部分の塗膜を削り処理しました。
(ざっくり20~30µ削りました)


エヌグリットでケレンすると、小さな鼻くそみたいなカス(笑)になり
集じん機で吸っても、若干塗面にねっぱり取りづらいので、
ほうきで掃いてから


集じん機で吸い込みケレン→清掃完了!


ケレンする時も、ケレンカスやゴミの飛散を防ぐために養生ポールと不織布で養生しました。


錆を落とした部分と素地が露出した部分に
日本ペイントの弱溶剤2液形エポキシ錆び止め塗料
ハイポン ファインプライマーⅡを塗装しました。


 既存の塗膜の付着が悪いと錆び止めを塗装すると「リフティング現象」といって
既存の塗膜が浮き上がってくることがあるので、
塗装しながら恐る恐る振り返ると、今回は大丈夫でした。

錆び止め塗料も1液形と2液形があり、リフティングしやすいのは2液形の方だと思いますが、
1液形でもリフティングしやすい錆び止め塗料もあるので、
こればっか塗装してみないと分かりません。
 
ただ、防錆力は1液形より2液形の方が優れ、
今回も耐候性などを考えると、上塗り塗料は2液形を使用した方が良いだろうと思ったので、
2液形の錆び止め塗料を使用しました。

ちなみに上塗りに2液形塗料を使用する場合、1液形の錆び止め塗料も使用できますが、
理想は「上塗り塗料が2液形の場合は下塗り塗料も2液形」です。あくまでも理想ですけど。(^^)
(錆び止め1液形→上塗り2液形を推奨している塗料メーカーもあります)

南面のケレン→錆び止め(増し塗り/タッチアップ)は丸一日かかり完了。
想像以上に剥がれなどがあり、ちょっと焦りました。(^_^;)
 

翌日、北面も同じように作業を行い
ケレン・錆び止めの増し塗り/タッチアップ完了しました!
北面に使用した錆び止め塗料は関西ペイントのスーパーザウルスⅡです。
 
増し塗り/タッチアップすることによって
錆びている部分は錆び止め2回塗りになるので、
1回塗りより錆びにくくなります。(^^)
 

北面のケレン→清掃→錆び止め調合→錆び止め(増し塗り/タッチアップ)の動画です。
画像をクリックして頂くと、動画をご覧いただけます。

次回、錆び止め→上塗りを更新したいと思います。

どうでもいいけど、今回、書き過ぎだなと思い文字数を確認すると
 3,075文字だった。(^_^;)

次回は1,500文字以内で収めたいと思います。m(__)m

年取ると、グダグダと説明が長くなっちゃうのかな・・・・
最近、自覚症状あり。(苦笑)

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