作業5日目 コーキング撤去と養生(マスキングテープ)
前日の続きで、柱のコ―キングを撤去しました。
朝から少し風が強いので、
メッシュシートをざっくり張り粉塵の飛散対策を行いました。
インパクトドライバーに「スピンカッター」を装着し撤去してみたんですが、
いつも通り上手く切れないので、
普通にカッターでコーキングを撤去し、
前回も書きましたが、薄皮はバーコ(超硬刃スクレーパー)で極力撤去しました。
ガリガリ削ると粉塵が発生するため、
ラスター(小さいほうき)で、目地を清掃してから、
風が出るブロワーで粉塵を除去しました。
極力撤去を目標にコーキングを撤去すると、
こんな感じで削りカスが発生します。
このカスが砂利に入ると、かなり除去しづらいくなるので、
布シートを敷きながら作業を行いました。
撤去している最中、既存の塗膜がリフティング
(塗膜がピリピリ浮いてくる現象)していました。
おそらく補修液(補修塗料)が、
溶剤でも強溶剤と言われる塗料だったと思います。
以前、新築の現場で「ペンキ屋さんシンナーけろ~。で、この塗料なんだべ?」と
見せられたことがあり、塗料の種類を確認するために
補修液を嗅んでみると強溶剤だったので、補修液は間違いなく「溶剤」だと思います。
(現にリフティングしているし、新築時の塗膜は水性だと思われるので)
コーキングはごみ袋半分以上あり、かなり重たかったです。
外壁の断面にプライマーを塗る前に
マスキングテープ(カモイ/246S)で養生します。
それと一ヶ所、なぜか3面接着になっていました。(>_<)
3面接着なっていると、目地底にコーキングが付着/密着し
コーキングが切れやすくなるので、基本的にはNGとなってます。
撤去するのも難儀しますしね。(^_^;)
で、ここで俺がまた3面接着すると、笑えませんので、
ボンドブレーカーを目地底に貼り2面接着し切れにくくします。
物凄く話は変わりますが、外壁の既存の塗膜はクリヤーが塗装されています。
このクリアー層がチョーキングしているかセロハンテープを貼って剥すと、
このように白く付着してきます。
施工業者によってクリヤー塗装の可否は、かなり差があり、
クリヤー塗装をご希望のお客様には、7~8年ぐらいなら大丈夫ですけど、
10年以上経過した外壁にクリヤー塗装は難しいと思います。と
お伝えしてますが、15年以上経過してもOKと判断する業者もいます。
(実際、他の業者さんはOKって言ってましたよ?と、言われることが多々あるので)
クリヤー塗装に関しては、既存の塗膜の劣化具合や塗膜の付着性も大切ですが、
外壁の裏側がしっかり通気されているかが、かなり重要になり、
仮に通気がどこかで止まり水分が溜まってしまうと、
白化・剥がれの原因になります。(これエナメルでも一緒ですけどね)
コーナーの部分は劣化が早いように感じるので、
セロハンテープを貼って剥すと、このように塗膜が剥がれてきます。
既存の塗膜のグレード(シリコン・フッ素・無機系)や
劣化状態・方角・環境などで一概には言えませんが、
当店では築10年以上の外壁のクリヤーは難しいと判断しています。
できれば7~8年ですかね。やっぱり。
現場調査で外壁をシンナーなどで拭くことはできませんので、
試しにトシン(塗料用シンナー/弱いシンナー)と
ラシン(ラッカーシンナー/強いシンナー)で拭かせて頂くと、
トシンでも塗膜が溶け、ラシンだともっと簡単に溶けたので、
ざっくりですが、ややっこしい塗膜/塗料では無いと判断しました。
いままでの経験上、既存の塗膜が水性塗料で施工されていれば、
アルコール系でも溶けるはずなので、アルコール系でも拭かせていただくと
溶けたので、クリヤーは水性塗料のはずです。
話がかなり飛びましたが、
こんな感じでこの日の作業は完了しました。
作業6~7日目 コーキング充填
マスキングテープ/養生が完了したので、
朝一からコーキングの専用プライマーを塗ります。
こういったプライマーは、すぐ粘度が高くなってしまうため、
面倒ですが チビチビ容器に移し使用します。
プライマーを塗った部分は黒っぽく濡れ色になります。
プライマー塗布後は約20~30分後から7~8時間以内にコーキングを充填します。
一晩置いた場合は、プライマーは塗り直しとなります。
新築時のボンドブレーカーは残っていますが、
多少傷を付けてしまった部分もあるので、ボンドブレーカーを貼りました。
コーキングを充填後、ヘラで整えて6日目の作業は完了しました。
翌日も同じ作業だったんですが、
これしか画像撮ってませんでした。(^_^;)
この日でコーキング作業が終わるかなっと思っていたんですが、
柱2本分だけ残りました。
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