阿部塗装店.BlogⅡ

宮城県石巻市BB様邸 塗膜の発泡の原因

この記事の所要時間: 416

外壁(窯業系サイディングボード)の発泡の原因を突き止めたいので、
当店より塗料/塗膜の不具合や結果・傾向などに詳しい
塗料メーカー/SのOさん・塗料販売店/Nさんに相談させて頂き
塗膜の発泡の原因を探ってみました。

Oさん・Nさん いつもお世話になっております。m(__)m

外壁塗装/塗膜歴


外壁の貼られ方は通気工法で
外壁材はクボタ(現:ケイミュー/Kmew)のセラディール。
無塗装板のため新築時、現場で強溶剤アクリル塗料で塗装。
    ↓
10年後、施主様がDIYで上塗り1回塗りで塗装。
(DIYで使用した塗料は、憶測ですが弱溶剤1液形シリコン or ウレタン)
塗膜の発泡は新築時の塗膜ではなく、
施主様が塗装した塗膜のみが発泡したように見えます。

塗膜の発泡は塗装後、数日~数ヶ月後に発生。と推測。


セラディールは工場出荷時から外壁にボツボツと穴が空いていて
凍害に強い窯業系サイディングボードと言われてます。

 
外壁材の裏側は表面より多く穴が空いていて、


当たり前ですけど、断面も同じような構造になってます。


この穴は直径1㎜前後で


深さは深い部分で約2㎜。

外壁塗装後、塗膜が発泡する可能性があるのは
穴が空いていない外壁材 < セラディールと考えるのが普通だと思いますが、


この穴だけが原因でここまで発泡したのであれば、
発泡の数と穴の数が合わないし、
穴だけの発泡なら裏側/底が蜂の巣のようにぐっちゃぐっちゃには、
なりづらいと思うので、やっぱり溶剤と熱も関係あるはずです。


軒天の換気口をケレンする際、換気口を撤去し軒裏を確認すると、


無塗装のセラディール発見!
(外壁先行工法で良かった(^^))

無塗装板とはいえ裏側見たく無数に穴が空いていないようなので、
発泡の原因はやっぱりセラディールの穴だけが原因では無いようです。

外壁塗装/発泡の再現


前回の塗装から10年も経過しているので、
既存の塗膜には溶剤分が残存していないとは思うんですけど、
蓄熱すると既存の塗膜は発泡するのか?を
南面より劣化が遅い北面で試してみました。

3月上旬の朝一の外壁の表面温度は約4℃しかありません。


ホットガンで外壁の表面温度を80℃まで上げてみました。
ホットガンは約500℃の熱風が出る機械ですが、なんで俺 これ購入したんだろう?(苦笑)


60~80℃にしてみると、既存の塗膜は発泡してきませんでした。
軒天のすぐ下の塗膜はかなり劣化しにくい部分なので、
ここも試してみましたが、発泡は発生しませんでした。


次に去年、新築現場から頂いてきたセラディールのサンプル板に
弱溶剤1液形ウレタン樹脂塗料を塗装し塗装後約60~80℃前後、
蓄熱した場合、塗膜が発泡するのかプチ実験してみました。

まずは両面上塗り1回目を塗って自然乾燥。


上塗り1回目塗装後(裏側)。
まだ穴は空いたままです。


裏側上塗り2回塗装→4時間後。
ほぼ穴が埋まり、この時期60~80℃も蓄熱しないので(色も色なので)
ホットガンで強制乾燥。


裏側の塗膜は発泡しましたが、現場のように大きくならない。(>_<)
表側も小さい発泡が数ヶ所発生しましたが、想像より発泡しませんでした。

一応、溶剤や空気の影響で発泡は起こりましたが、
発泡の裏側が蜂の巣状のようにはなりませんでした。

もうちょい塗料を厚く塗って、すぐ乾燥させたら
(塗膜の表面だけ乾燥して中は未乾燥→蓄熱で発泡)
また違った結果が出た可能性もあるので、
プチ実験は微妙な結果となってしまいました。

【最終報告】
え~~~
溶剤と熱が関係あることは間違いないんですが、
塗膜の発泡の原因を突き止めれませんでしたが。

OさんとNさんに塗膜が厚いのでは?と言われたんですが、
ダラダラと垂れるぐらい塗られてませんし、
ここは塗膜が厚くなっていそうだ。と分かる部分も
発泡していないんですよね~。それに上塗り1回しか塗装してませんし。

現場で作業しながら色々と検証させて頂き、当店の最終報告は
「施主様は屋根を塩ビシンナーで希釈して~~」と言うのが引っかかるので、
シンナーの種類を間違った可能性が原因?ということしか思いつきませんでした。
でも、シーリングの上の塗膜は発泡してないんですよね・・・(^_^;)
ホント難しい発泡です。

【発泡の対策】
塗装時期や外気温・色などによっても異なると思いますが、
セラディールに関して言えば、油性塗料(弱溶剤)より発泡しにくい
水性塗料の方が無難で、できれば透湿性に優れているであろう塗料で
塗装した方が発泡しにくくなると思います。
ただ既存の塗膜が発泡した場合は今回塗装した塗膜も発泡します。

今回、塗膜の発泡の原因は分かりませんでしたが、
溶剤が絡んでいる以上、油性塗料を塗ることは危険なので、
下塗り・上塗り塗料は水性塗料で塗装した方が安全です。
(耐候性(もち)に関しては現在は油性塗料・水性塗料に差はほとんどない。
もしくは水性塗料の方が良い場合もあります)

こういったことを考慮し今回は水谷ペイントの
ナノコンポジットWで塗装させて頂きます。
ナノコンポジットWは2~3分艶ありで落ち着いた良い感じになります。

今回は既存の塗膜の関係で油性で塗装しませんでしたが、
もし弱溶剤で塗装する時は下塗り・上塗り1回目・上塗り2回目の塗装間隔は、
できる限りあけて、穴はできる限り埋めないようにした方が
発泡は起こりにくくなる。(`^´) ドヤッ! 

と当たり前のことをドヤ顔で言ってみました。(笑)

 

こういった考える機会を与えて頂き、
BB様 本当にありがとうございました。

 

 

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