作業58日目 足場解体 10月25日
足場解体日、最終チェックをさせて頂き、
塗装工事はすべて完了致しました。
午後から解体開始。
夕方頃、足場解体が終わりすべての工事が完了しました。
外壁塗装前
外壁塗装後
ベランダ外壁張り替え後
張り替え前は凍害や水分の影響で外壁材が腐食していました。
腐食の原因は開口部のトタンと外壁の接触が大きいと思います。
今回は張り替え&開口部を塞ぎ・笠木も交換したので、
かなり腐食しにくい外壁になりました。
MP様へ
今回は当店へ外壁/屋根塗装工事を発注して頂きありがとうございました。m(__)m
また台風や長雨・不具合の修正などで工期が延びてしまい本当に申し訳ございませんでした。
今後は塗膜の調査と外壁材の点検などをさせて頂きたいと思っております。
伺う数日前にご連絡致しますので、今後ともよろしくお願い致します。
外壁塗装の下塗りの選択について
以前の記事と話がダブってしまいますが、
今回MP様の外壁塗装は下塗りに水性1液形カチオンシーラーを塗装する予定でしたが、
付着性テストの結果や外壁材などを考慮し変更させて頂きました。
ここからは変更した理由を書かせて頂きます。m(__)m
毎回、どの現場も念のため既存の塗膜と下塗り塗料の付着性を確かめるために
ガムテープを貼り剥す簡易的な付着性テストを行ってます。
Mp様の外壁も同じようにテストを行うと若干剥がれてきますが、
塗膜からではなく、外壁材から剥がれている感じでした。
だからと言って、外壁を高圧洗浄(15Mpa)で普通に洗っても削れることも無く
腐食しているようには見えないので、なんでだ?と、かなり悩ませて頂きました。
付着性テストに使用した塗料は
日本ペイントのファイン造膜浸透シーラー(弱溶剤2液形エポキシ樹脂塗料)と
KFケミカルのマイルドシーラーⅡ(弱溶剤2液ウレタン樹脂塗料)と
KFケミカルのマイクロカチオンシーラー(水性1液形カチオンシーラー)で、
結果は弱溶剤2液 > 水性1液カチオンシーラーでした。
2回塗布した場合、付着性が向上するのでは?
と思い塗装してみました、あまり差はありませんでした。
それと10年ぐらい前にリフォームで部分的に外壁が塗装されており、
この部分を同じように付着性テストを行うと塗膜・基材からの剥がれはありませんでした。
ベランダの外壁の交換を行った際、廃材となる外壁で付着性テストを行いました。
白色は水性カチオンシーラー→上塗り水性塗料2回塗り。
紺色は弱溶剤2液形ウレタン→弱溶剤2液形フッ素2回塗り。
水性カチオンシーラー→上塗り/水性塗料は
現場でテストしたより悪い結果となりましたが、これは材の劣化が進行していたからだと思います。
弱溶剤2液ウレタン→弱溶剤フッ素は良好な部分もあれば
画像の左下のように剥がれる部分もありました。
この外壁材で下塗りのみの付着性テストも行いましたが、
結果は現場と同じ 弱溶剤 > 水性でした。
ただ単純に下塗り塗料は弱溶剤の方が優れていると言う訳では無く
基材や塗膜が健全な状態であれば弱溶剤・水性関係なく付着性は良好です。
Mp様の下塗り塗料の選択を決めるために
ニチハの外壁材の裏側の塗膜を削り、水性カチオンシーラーと弱溶剤シーラーを塗装し
付着性・耐水性をテスト&水性パテの付着性と耐水性テストを行いました。
(結果はプライベートブログで紹介しております/画像をクリックすると記事をご覧いただけます)
下塗り塗料の付着性の差はありませんでしたが、
耐水性には差があると感じました。
水性カチオンシーラーは一般的には透湿性に優れていると言われてますが、
逆に水滴が長時間停滞すると若干水分を吸い込む。ということが分かり
下塗り塗装後、長雨が続くと雨水が停滞するはずなので、
今回は弱溶剤で塗装することに決めました。
(ただし造膜しやすい水性シーラーもあるので、
その場合は耐水性に優れている分 透湿性に劣るはずです)
で、付着性テストを施主様に見て頂き、
「外壁にガムテで引っ張るような力は加わらないんじゃないかな~
ここまで放置していたのが悪いんだからしょうがないよね~(^^)」とご返答を頂き
塗料の変更をお伝えし、少しでも剥がれにくく塗装させて頂きました。
塗料の変更
Mp様の外壁は通気が上手く循環している分かりませんが、
直貼りでは無く通気工法なので、付着性や耐水性を考慮し
下塗りは弱溶剤2液形ウレタン樹脂塗料。
次に下塗り兼中塗りの弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料。
最後に上塗りは水性2液形フッ素樹脂塗料へ変更させて頂きました。
Mp様
こういったテストを行うきっかけを作って頂き
本当にありがとうございました。m(__)m
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