阿部塗装店.BlogⅡ

水性下塗り塗料は再溶解(再水解)するのか?

この記事の所要時間: 623

昨日は外壁塗装のお見積り・現場調査の報告作成 & 倉庫の片付けなどをしていたら、
なんか いや~~~な関節痛と頭痛がしてきて、熱を測ると37.5℃と微妙な熱だったので病院へ。
インフルの検査をすると「陰性」でしたが、まだ喉が痛い(>_<)

なので、今日は一日安静することにして、いまブログ書いてます。(←昨日の話です)
 
今回は記事のタイトル通り「水性下塗り塗料は再溶解するか」です。
水性塗料は溶剤じゃないので、「再水解」っていうのかな?
 
今回は少しでも同業者のお約に立てればなと思い記事を書きましたので、
かなり長い記事になってます。
(もうそんなの知っているよ。これだけ?。って方には、まったく役に立たないと思います)


去年の12月13日に最強寒波(毎回最強寒波って言ってるような気もしますが/笑)で
石巻でも雪が積もりました。天気予報では仙台周辺は降るけど、石巻方面は雨じゃない?
みたいな天気だったので、降らないだろうと思ってましたが降りました。

ちなみに石巻は仙台より雪は降りづらい・積もりにくいんです。
 

雪が降ってしまったため、朝一現場へ向かうと、
塗料が流れている/ダレてる部分を発見。
自分で言うのもあれですけど、普通に塗装して
こんなに塗料をダラすことって無いっすからね。(笑)

で、おかしいなと思い霧除けに積もった雪を取り除くと、
塗膜が白化し、軍手で塗膜を擦ると ところどころ剥がれてきました。


他の部分も確認してみると、やっぱり白化していました。
どうも風向きが悪く、この西面だけに雪が積もりました。

雪が積もって白化した西面は、「2日前に下塗り」が完了しています。

  
下塗り塗装した日は、天気予報と現場の外気温・表面温度と雲が少ない日に塗装しているので、
宮城県の12月とはいえ、日の当たる部分の外壁の表面温度はMAX20~25℃ぐらいまで上昇します。
(10時頃からは5℃以上あり、17時後でも5~8℃程度あります)
下塗り塗装した日も気温が上がり、塗装していると後ろからすぐ乾き始めました。

こういった日が2日連続 続いているので、インターバル的にもOKですし普通に上塗りできる状態です。


で、白化した部分に3MのEXPPというマスキングテープを貼り
おもいっきり剥すと、うそでしょ? というぐらい下塗りの塗膜が剥がれました。
  
白化していない部分もランダムにテープを貼り剥すと剥がれてこないので、
白化した部分のみ付着性が悪くなったようです。
 
画像はありませんが、この後ワイヤーブラシでケレンし
再度下塗りを塗装し、付着性テストを行い普通の塗膜になりました。

で、このことを塗料メーカーの〇さんに連絡すると
 ○さん「塗膜が再溶解したと思います」 
当店「え?水性塗料を2日間も乾燥させ、水性の塗膜がまた塗料に戻るってありえます?」
(一般的に水性塗料はある程度乾燥すれば、水がかかっても塗料に戻りません)
 ○さん「やっぱりあるんですよ。ダレている部分は再溶解した塗料が流れたものだと思います。
おそらく塗膜が雪や冷水で塗料へ戻ってしまい、
ある程度の温度でまた塗膜へ造膜したものだと考えられます」
とのことでした。(もっといろいろお話させて頂きましたが、ザックリこんな感じです)
 
いままでの経験や知識では、水性塗料は塗膜へ造膜しある程度(2日程度)乾燥すれば
塗料へは戻らない(再溶解/再水解)しないと思っていたので、これには驚きました。
この「水性塗料の再溶解」は、他の塗料メーカーでも同じ見解でした。
 
なので、今年の冬はどこも寒いので、
塗面に雪や冷水(雪が溶けた水)など、かからないようお気を付け下さい。

で、年が明けてから、
1.質問
水性塗料は下塗りに限らず、上塗り塗料も再溶解するのか?
(しやすい/しにくい塗料もあると思いますけど)
 と塗料メーカーの〇〇さんへご質問メールをお送りすると、

1.返答
水系塗料の場合は基本的に全て同じです。(しやすい,しにくいはあります)
塗料の品種,グレードよりは使用している樹脂成分の造膜する温度に起因します。

というご返答を頂きました。(この返答もザックリ簡略してます)
〇〇さん ありがとうございました。

ちなみに低温時の場合、
ホワイトシーラーよりクリヤータイプの方が不具合は起こりづらいようです。
とはいえ、あくまで起こりづらいだけなので、結局は自分で確かめるしかないようです。

 
しにくい/しやすい水性塗料があるのは、まぁ~当たり前として、
うちにある水性下塗り塗料(エポキシのみ)で、どれが不具合が起こりづらいのか
第1回 水性下塗り塗料(エポキシ樹脂塗料編)再溶解/再水解テストを行いました。

塗り板は去年間違って購入したアルミ板を使用。
このアルミ板には弱溶剤2液形エポキシ樹脂塗料が塗装されているので、
ローラーマークが平滑になるよう、ペーパーでガッツリ研磨しました。


使用するローラーはPIAのマイクロファイバー弁才天で毛丈は18㎜。
一度現場でこのローラーを試してみましたが、塗面が平滑じゃないと厳しいかな。
(このへんは好みもあるので一概にはいえませんが)


もう1つ塗り板というか物置の前にALC(パワーボード)があるので、ここにも塗装。
ALCは北面になるので、乾燥や不具合が起こるか確認します。


塗装した時の塗面の表面温度は約1℃と、かなり寒いっす。(^_^;)
この日も低温注意報が出ていて11時で、この外気温/表面温度です。


一ヶ所、雪を少し除去してから塗装してみると、


かなり分かりづらいですが、塗料が凍りました。
塗面が凍ったのって人生初です。
  

アルミの塗り板にも塗装し


南面で乾燥させました。


日中の表面温度は10~23℃ぐらいあります。


11時に塗装したALCは14時半には乾燥していました。
外気温/表面温度は-2~+2℃だと思います。


ガムテにのっかた塗膜を剥すと乾燥しているように見えます。
膜厚でも異なると思いますが、
こんな外気温でも3~4時間で水性下塗り塗料が乾燥するとは、ちょっと驚き。

 
で、塗り板を2日乾燥させてから


雪に埋めました。


雪だと水分が塗膜へ浸透しないように感じるので、(雪が凍ると上にのっかているだけなので)
お湯を数回かけ、雪を溶かす→凍る→溶かす→凍るを2~3回繰り返しました。
おそらくですが、雪が積もりある程度 
気温が(3~5℃以上)ある方が不具合が起こりやすいような気もします。
 

塗り板を雪からだしてみると、ほとんど白化せず。
 

微妙な白化しか再現できませんでした。


ガムテープで付着性テスト開始!


結果
良好1つ
不良1つ
微妙1つ
という結果でした。


不良の塗膜の下には弱溶剤2液形エポキシ樹脂塗料の膜がありますが、


画像でもわかるように、かなり傷(目荒らし)がありますが、
これでも付着性が悪いということは、雪や冷水によって塗膜不良/造膜不良になったと
考えてOKじゃないですかね?。
 

若干白化した部分にもガムテを貼ると、少し塗膜が剥がれてきました。

第1回 水性下塗り塗料(エポキシ樹脂塗料編)再溶解/再水解テスト結果は

3種類のうち、1種類だけ良好・あとは微妙な結果でした。
こんな低温(宮城県/北側・日陰)で水性塗料を使うことは少ないとは思いますが、
関東や関西でも朝一や夜の外気温・表面温度は低いと思いますので、
この記事が少しでも参考になればと思います。
 

使用したネタもは物置に置いていたので、凍ってました。
これはやや微妙だった塗料。


これは不良だった塗料。


これは良好だった塗料で、
表面は凍ってますが、中はまだ液状でした。

このアルミ板に上塗り1回目を塗装したので、
後日、また付着性テストを行ってみたいと思ってます。
 
良好だった水性下塗り塗料は、先日の動画でも凍りづらかったメーカーの
ズタツーパックエポです。(地域や方角や気温でも結果は異なると思います)
 
以上、かなり長くなってしまいましたが、
水性下塗り塗料は再溶解するのか?でした。

次回は
水性上塗り塗料は何℃で凍るか?
凍った水性塗料の付着性はいかに!?
超低温時の下塗りと上塗りの付着性
サイレントギター
のどれかを更新予定です。

 

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