作業11日目 軒天清掃・目荒らし・養生など
昨日、軒天をサッと洗うと一ヶ所
ボロっとケイカル板が剥がれてきました。
(もともと剥がれかかっていたんだと思います)
画像はありませんが、プライマー塗布後→パテ処理2回で平滑にしてパテは完了。
軒天(上裏)は目透かしではないんですが、若干の隙間があるので、
カッターで隙間を作りました。
それとコーキングを適当に充填した部分は、
穴が空いていたんですが、この穴はまた利用すると思いますので、
高圧洗浄で水が入らないように充填しただけですので、ご安心ください。(^^)
軒天をケンマロンで目荒らしを行うと、
想像以上に塗膜が劣化しチョーキングが激しいため、
タオルでチョーキングを除去することにしました。
ちなみにこの状態で塗って塗れないことはないと思うんですが、
付着性や今後のことを考えると心配になるので。(^_^;)
こんな感じで水拭きすると、
これだけチョーキング(粉状になった塗膜)を除去しました。
チョーキングに関しては、高圧洗浄より手洗いの方が落ちます。
(これ車の洗車でも同じです)
水拭き前は軒天を触ると粉状になった塗膜がはっきりと付着してきますが、
水拭き後は、かなり薄くなりました。
約1時間半かけて水拭きした結果が出て良かった(笑)
これでダメだと下塗り→上塗り2回塗りになってしまうので、
かなりロスが出てしまいます。
(下塗り不要の塗料なのでお見積りは上塗り2回塗り)
軒天はいくら紫外線が直接当たりづらいからと言って、
上塗り1回塗りだと、ケイカル板に塗料が吸われ「塗膜」が付きにくく
劣化の進みや汚れが付着しやすいような気もします。
水拭き後目荒らしを再開し、打ち損ねた釘穴などを
パテで埋めてました。
ベランダの外壁を水洗いしてから約24時間経過したので、水分計で含水率を計測。
水洗い前は約15%前後だったんですが、
15~21%と若干高くなっている部分もありました。
ただコーナーに関しては、洗浄前も洗浄後も30%と高い数値が出てきました。
南面なので、余計結露しやすいのかなと思います。(北面はそんなに高くないので)
外壁の既存の塗膜は「水性」と現場で判断しましたが、
念のため、KMEWさんへ外壁の画像を送り、
商品名と既存の塗膜の確認をお願いしました。
結果
外壁の名前は「ヴィンテージブリック/厚さ15~16㎜」で
既存の塗膜は『水性アクリルシリコンクリヤー』でした。
厚さは年代によって異なるらしいですが、
カタログ上は16㎜でしたが現場では15㎜でした。
先日、付着性テストした動画です。
(画像をクリックして頂くと動画をご覧いただけます)
塗装を始める前に窓などをマスカー(ビニール)や
不織布(薄い布製)で養生を行いました。
こんな感じで養生を進め
狭いところは寝っ転がって養生。(^^)
全部の窓を養生してしまうと、息苦しいと思いますので、
ところどころ不織布で養生させて頂きました。
出窓の窓に関しては、外壁塗装するまで養生せず
簡易的な養生で済ませます。
養生を進めながら、雨樋の目荒らしなども進め
この日の作業は完了しました。
作業12日目 破風ケレン・目荒らしなど
屋根はカラーベスト/コロニアルでKMEWの「コロニアルNEO/ノンアス」で、
洗浄してみると、劣化というか色の褪め具合が違うようです。
塗装しても、この差は出ると思います。
それと、破損・ひび割れについてですが、
新築時の時の割れもありますが、(力の入りやすい部分の下など)
ノンアス独特のひび割れもあると思います。
これらのひび割れはタスマジックという浸透型補修剤(平板スレート屋根材専用)で
補修予定です。(見積りには含まれてませんが、サービスで補修させて頂きます)
1~2ヶ所、腐食が進行している箇所がありましたが、
補修できないため、このままの状態で塗装します。
この日は破風/鼻隠しのケレンを行いました。
破風/鼻隠しはトタンですが、亜鉛めっき鋼板かガルバリウム鋼板で、
築年を考えると、おそらくガルバリウム鋼板だと思います。
ガルバリム鋼板は亜鉛めっき鋼板より錆びにくいと言われてますが、
鋼板メーカーのカタログには「耐食性の良いガルバリム鋼板も
水溜りの中では亜鉛めっき鋼板よりも耐食性に劣ることもある」と
記載されてます。
LD様の屋根はカラーベストなので関係ありませんが、
ガルバリム鋼板でも後付けの雪止めの場合、
トタンが歪み凹みができ、そこに水溜りができるので、
雪止めとの接触部分が錆びやすいんだと思います。
これから新築される方で、屋根材をガルバリム鋼板にする場合は
雪止めはトタンが歪みにくい「先付け雪止め」の方が錆びにくくなるはずです。
たぶん・・・たぶんですよ。(苦笑)
破風/鼻隠しで一番錆びていた部分は、この裏側でした。
これも鋼板メーカーのカタログに
雨かかりしにくい部分は早期腐食にご注意ください。と記載されてます。
原因は「塩分や酸性分等の腐食原因物質が洗い流されず、
むしろ濃縮されやすく腐食の進行が早くなります。とのことです。
環境や部位によっても異なりますが、
いくらガルバリム鋼板とはいえ、10年も経過すると錆(赤・白)が発生すると
考えた方が良いと思います。実際、現場を見て回ると
早いと7~8年で赤錆まで進行している現場もありました。
軒樋を押さえている受け金具も錆びているため、
(この金具は亜鉛めっきかガルバか判別できませんでした)
ワイヤーブラシや
ブラシでケレンを行いましたが、
錆が深いため、錆が残存します。
あとは錆び止めを2回塗装し錆びにくくします。
破風/鼻隠しは凸凹している柄なので、
手ケレンだと凹をケレンしにくいので、エヌグリット(サンダー)でケレンしました。
間違いなく簡易的なマジックロンのケレンより、ケレンされてます。
角の収まり部分にシリコーンシーラント(塗装がのらない)が充填されてました。
ここはケレンすると、シリコンがあちこちに飛散し大惨事になりますので、
少し逃げてケレンを行いました。
軒樋の裏側はサンダーが入らないので、
軒樋の爪を一旦外し、上へ持ち上げながらケレン。
下から見えない唐草もブラシやマジックロンでケレンを行いました。
(さすがにここはサンダーが入らないので)
この日は1日破風/鼻隠しのケレンで終わりました。
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