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外壁塗装/水洗い(高圧洗浄)
北面・東面の外壁に藻などが発生していました。
藻やカビの発生は環境や方角により異なります。
東日本大震災で津波が約170cmきたため、
この汚れなども、しっかり洗浄を行いました。
外壁のチョーキングや藻・カビなどを防音型高圧洗浄機で水洗いを行いました。
たるにフロート弁を付けると、水があふれないようになります。
高圧洗浄機の圧は、12Mpa前後で洗い残しのないよう、時間をかけ水洗いを行いました。
藻が落ち綺麗になっている部分が水洗い後です。
カビ除去剤塗布/クレンザーで撥水除去
東・南・西面の外壁と軒天にカビが根深く付着していたため、特殊アルコール殺菌剤を塗布してから
塗装させて頂きました。使用した殺菌剤はSK化研のアルコール系カビ除去剤 Skk#50
カビ除去剤塗布中。
白っぽくなっている部分が塗布後です。除去剤はアルコール系のため揮発が早いです。
外壁洗浄中、ベランダの外壁一部が撥水していました。
分かりずらいですが、部分的に撥水しています。
施主様に「撥水剤などを塗布したことがありますか?」とお聞きしましたが無いとのことで、
なぜこれだけ部分的に水を弾くのか?不思議でした。
ただ、この状態のまま外壁塗装しても、良いことは無いと思いますので、
クレンザーを使用し撥水が無くなるまで4~5回手洗いで撥水を除去しました。
コーキング/シーリング作業
通常、シーリングの目地は打ち替えを行いますが、こちらのF様のシーリングは弾力性があり、
打ち替えを行わなくても良い状態でした。打ち替えした箇所は、南面の痩せていた部分と西面の1ヶ所だけです。
試しに1ヶ所、コーキング/シーリングを撤去し
コーキング/シーリングの厚さを計測してみると、幅・厚さ9~10㎜程度充填されていました。
新築時に使用されたシーリングは1液型の変成シリコンのようで、
F様のお宅は山間部で日照時間が短く、新築時に外壁が塗装されていたため、
シーリングが劣化しにくいようです。
近くで外壁の張り替えを行っていた現場があり、そちらの南面のシーリングを撤去し比較してみると、
シーリングの厚さが、約2倍ほどありました。
これだけ厚くシーリングを充填されているのは珍しいと思います。
撤去したシーリングを約10cmに切断し、どれだけ弾力性があるか伸ばしてみると、
打ち替えを行わなくても良いぐらい弾力性があり、(約4倍ほど伸びました)
異例ですが、今回は全面打ち替えは行いませんでした。
シーリング/可塑剤移行防止プライマー
シーリングを残したまま、塗り替えを行いますので、可塑剤移行(汚染)を抑える
スズカファインの逆プライマーを塗装。(この逆プライマーはシリコーンシーラントには使用できません)
薄い黄色の部分が可塑剤移行防止プライマー塗装後です。
塗料を弾く・のらないシリコーンシーラントが充填されていた部分には
関西ペイントのシープラを塗布し塗装できるように下処理を行いました。(シルバー)
外壁塗装/クラック処理
東日本大震災の影響でF様の外壁にもクラックが数ヶ所発生していました。
玄関に発生していたクラックの幅は0.65㎜前後でしたので
カッターでVの字に堀り、シーリングのプライマーを塗布後に
なるべく目立たないように変成シリコンNB-LMを充填しました。
施工後/下塗り1回→上塗り2回塗りです。
外壁塗装/ベランダの床・ポリカ撤去
ベランダの床下にも外壁があり、床下に潜って塗装できますが、
今回は床を一旦撤去させて頂きました。
ベランダの床撤去後。
ベランダの床を撤去させて頂きましたが、床の下地(アルミ)と屋根の間が狭く
身長171cm/体重62kgの私でも大変でした。(汗)
床下外壁塗装後。
外壁塗装塗装後にベランダの床を復旧。
1階/北側にポリカの屋根が設置されていたました、養生が困難なため、
一旦、撤去させて頂きました。
外壁塗装/下塗り→上塗り2回塗り
窓や屋根瓦などを養生を行ってから、軒天・外壁塗装を行いました。
塗装する前に、目地に塗膜が溜まり固まっていた部分があったため、
拡大画像
塗膜を除去しました。(遠目で見ると、かなり分かりづらいですが・・・・)
下塗り塗装後、上塗り1回目塗装中。
使用した上塗り塗料は水性1液形アクリルシリコン樹脂塗料です。
上塗り1回目と上塗り2回目の差です。
塗料は乾くと濃くなるため、上塗り2回目の色は若干薄いです。乾けば同じ色になります。
外壁 上塗り2回目完了です。
一ヶ所、刷毛やローラーも入らない部分があったため
ベンダーを使い(薄いコテバケのような道具)
なんとか塗装できました。
入母屋の妻壁は艶有ではなく、落ち着いた艶(2~3艶あり)の塗料で塗装しました。
使用した塗料は水谷ペイントの「ナノコンポジットW防藻+」
ビフォーアフター/外壁塗装
1階/北面 施工前
1階/北面 施工後
ビフォーアフター/外壁塗装
施工前
施工後
ビフォーアフター/外壁塗装
クラック処理前
クラック処理後→塗装
外壁塗装/約2年後
南面/塗膜の剥がれなど無く良好な状態でした。
北面/塗膜の剥がれなど無く良好な状態でした。
外壁塗装/約2年後
1階西面/色褪せも無く、良好な状態でした。
1階西面/チョーキングテストを行いましたが、良好な状態でした。
外壁塗装/約8年8ヶ月後
2015年にも調査させて頂きましたが、
あまり変わらなかったため、
画像は撮りませんでした。
8年8ヶ月経過し遠くから見ると
色褪せは分かりづらいですが、
近くで見ると日当たりの良い部分は
色褪せを確認できました。
1階 東面
室内に保管していた塗り板と比較。
色褪せは東・南・西面で確認できました。
8年8ヶ月後の塗膜の色褪せなどの結果はこちらの ブログ にUpしております。