19日目 シリコーンシーラント処理/3月22日
この日は一日風が強く塗装は厳しいので、
※シリコーンシーラントが充填されている部分に
シリコンカバーNBを塗布しました。
※シリコーンシーラントは塗料を弾いてしまい
塗装できたとしても、付着が悪く剥がれやすいです。
シリコンカバーNBを塗布することで、
塗料を弾かなくなり付着性が良くなります。
シリコーンシーラントはエアコンカバーや排出口などに充填されていました。
(ざっくり12ヶ所前後)
いきなりシリコンカバーを塗布しても汚れなどが付着したままだと、
付着不良になってしまうため、塗料用シンナー(ラッカーシンナーや
エポキシシンナーと比較すると弱いシンナー)で、清掃。
マスキングテープで養生後、シリコンカバーNB塗布。
シリコーンシーラントの弾きは充填されている部分だけではなく、
少し広がる傾向にあるので、わざと少し大きく塗布しました。
外壁を洗浄中、広範囲に弾いていた部分は
こんな感じでシリコンカバーを塗布。
これで塗料を弾く事はないと思います。
次に微細なクラックが数本あったので、
スムースエポを充填。
シリコーンシーラントの処理と
微細なクラック処理を14時頃まで行いました。
風が一向に弱くならないので、
南面と東・西面の縦目地に、〇〇の微弾性フィラーを充填。
当たり前ですが、縦目地にはシーリング/コーキングを充填してます。
で、シーリングには弾力性があり、
サイディングボード(外壁材)の伸縮に追従できますが、
塗膜はシーリングのように弾力性が無い/少ないので、
伸縮に追従できず塗膜が割れる傾向にあります。
というか、外壁の表面温度が上昇する面は割れると考えています。
シーリングの上の塗膜が割れるメカニズム?を
塗料に携わらない方に簡単にご説明すると、
こんにゃく(シーリング)に溶かしたチョコレート(塗料)を
30~35μ程度薄く2回塗って、チョコレートが固まり
こんにゃくとチョコレートを一緒に伸ばすと、
薄いチョコレートはこんにゃくのように弾力性は無いので割れる。
と、なんとも下手くそな例え話ですね~(苦笑)
ただ、サイディングボードの貼られ方や釘打ち・金具止め・メーカー・種類・
厚さ・自宅の構造などで伸縮(動き)が異なるため、
塗膜が割れにくい場合もあれば割れやすい場合もあります。
また塗料でも塗膜が割れにくいスーパーセランフレックスなどもありますが、
塗膜が劣化すれば弾性力は低下するので、いずれは割れるだろうと思います。
で、実際当店で施工させて頂いた2件だけの例ですが、
HK様邸 塗装1年半経過した現場へ塗膜調査に伺い
シーリング/コーキングの上の塗膜が割れていないか
確認してみると塗膜は割れていませんでした。
【外壁材・塗料】
外壁の貼られ方=通気工法・メーカー(おそらくケイミュー)・厚さ12㎜・釘打ち
塗料/塗膜=下塗り/水性サーフェーサー→上塗り/水性2液形無機フッ素
シーリング=ヘンセイシリコンNB-LM(低モジュラスタイプ)
こちらは施工1年経過で塗膜調査に伺うと
南面と西面のシーリング/コーキングの上の塗膜は割れていました。
【外壁材・塗料】
外壁の貼られ方=通気工法・メーカー(おそらくニチハ)・厚さ12㎜・釘打ち
塗料/塗膜=下塗り/水性サーフェーサー→上塗り/水性2液形無機フッ素
シーリング=ヘンセイシリコンNB-LM(低モジュラスタイプ)
同じような貼られ方で、同じ塗料・同じシーリングでも
環境や家の構造・外壁材メーカーなどが異なると結果も変わります。
なので、今回はこんにゃく(シーリング)の上にグミ(微弾性フィラー)を
0.3~0.5㎜前後乗せてから、
チョコレート(塗料)を塗れば塗膜は割れにくくなると思います。
グミ(微弾性フィラー)が2~3年で硬くなってしまったとしても、
最低でも1~2年は効果あると思ってます。
(結果はまだ出てないので何年持続するかはこれからとなります)
微弾性フィラーを充填後。
今回ヘラで充填した理由は
刷毛で塗装しても膜厚が付かないからです。(膜厚薄い=弾力性弱い)
9年前、刷毛で微弾性フィラーを塗装した現場がありましたが、
結果 普通に割れてました。
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【参考資料】
リベルマイスター工法長期耐久性能(関西ペイント)
https://www.kansai.co.jp/rd/token/pdf/155/14.pdf
3ページ目(76ページ)にリベルマイスターと
微弾性フィラーの伸び率の比較があります。
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微弾性フィラーが硬くなったとしても、
薄いチョコレートのみ と グミ+薄いチョコレートでは後者の方が割れにくいはず。(たぶん)
なので、少しでも膜厚(グミ)が合った方が良いだろうと言う考えで作業させて頂きました。
ちなみに微弾性フィラーではなく弾性/高弾性フィラーを塗布しなかった理由は
弾性フィラーだとシーリングと同じように伸縮に追従してしまうので、
結果 塗膜が割れると思うし、多少 硬い方が塗膜には優しいと思うんですよね。
いまのところは。
作業中、微弾性フィラー2種類ヘラ充填と1種類刷毛塗りの なんちゃって試験体を作成。
外気温や塗料によっても変わりますが、
1週間~8週間程度だとまだ塗膜は柔らかい可能性があるので、
塗膜が硬くなる3~4ヶ月後に引っ張ってみたいと思います。
(2種類の内 1種類は23℃で伸び率は約20%前後)
微弾性フィラーが硬くなったことを想定したパテ充填Verも作成。
これはパテ充填後、5~7日後に引っ張ってみましたが、
引っ張り方が悪かったので、何とも言えない結果に・・・・(^_^;)
たぶん、厚い方が割れにくいのでは?と感じました。
色々と話がそれてしまいました、
この日の作業はシリコーンシーラント処理で完了しました。m(__)m
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