今回テストしたローラーは
ローラー | 毛丈 | 繊維 | 価格 |
マイクログランデ | 10 | MF | 380 |
マイクログランデ | 13 | MF | 380 |
マイクログランデ | 18 | MF | 400 |
マイクログランデ | 25 | MF | 420 |
スカイ | 13 | MF混 | 360 |
スカイ | 18 | MF混 | 390 |
赤鬼 | 13 | MF混 | 550 |
赤鬼 | 20 | MF混 | 580 |
ドラゴン | 16 | PL | 330 |
ドラゴン | 21 | PL | 330 |
グロリア | 13 | MF混 | 390 |
グロリア | 20 | MF混 | 390 |
ホイップ | 13 | MF | 330 |
ドラゴンとホイップは4インチで
他のローラーは6インチです。
使用塗料は関西ペイントの
ダイナミックTOP 無希釈 です。
(価格は当店調べの6インチの相場です)
48種類のローラーを塗り比べた結果
平滑面でもポリエステル・
マイクロファイバー混紡は
膜厚を確保できることが、わかりました。
ただマイクロファイバーでも
毛丈を変えることによって
ポリエステルや
マイクロファイバー混紡に
近い膜厚を確保できるんじゃないか?
という 希望 が見えたので、テスト。
※膜厚計測は5回計測の平均です。
1/μは上塗り1回塗りの膜厚。
2/μは上塗り2回塗りの膜厚。
15は上塗り2回目の膜厚を
15回計測の平均膜厚。
ローラー | 毛丈 | 繊維 | 1/μ | 2/μ | 15 |
---|---|---|---|---|---|
グランデ | 10 | MF | 19 | 24 | 31 |
グランデ | 13 | MF | 15 | 30 | 30 |
グランデ | 18 | MF | 20 | 30 | 29 |
グランデ | 25 | MF | 22 | 32 | 35 |
スカイ | 13 | MF混 | 22 | 41 | 47 |
スカイ | 18 | MF混 | 21 | 39 | 45 |
赤鬼 | 13 | MF混 | 24 | 35 | 44 |
赤鬼 | 20 | MF混 | 21 | 50 | 49 |
ドラゴン | 16 | PL | 18 | 42 | 42 |
ドラゴン | 21 | PL | 29 | 52 | 63 |
グロリア | 13 | MF混 | 17 | 30 | 30 |
グロリア | 20 | MF混 | 18 | 38 | 43 |
ホイップ | 13 | MF | 21 | 45 | 42 |
上塗り2回目の膜厚が35μ以上
15回計測の平均が40μ以上の数値は
太文字にしています。
マイクロファイバーの
マイクログランデは毛丈の違いで
何ミクロン変動するのか?
マイクロファイバーのローラーは
20~30種類以上あるので、
マイクログランデの結果が
すべてのマイクロファイバーに
直結する訳ではありませんので
お気をつけください。m(_ _)m
大塚刷毛/マイクログランデ | |||||
---|---|---|---|---|---|
毛丈 | 繊維 | 1/μ | 2/μ | 15 | 含み |
10 | MF | 19 | 24 | 31 | 142g |
13 | MF | 15 | 30 | 30 | 188g |
18 | MF | 20 | 30 | 29 | 258g |
25 | MF | 22 | 32 | 35 | 444g |
マイクログランデの
10・13・18・25ミリの膜厚は
上塗り2回塗りで
40μ以下という結果になり、
ほとんど同じような膜厚でした。
25㍉は10・13・18ミリと比較すると
5μ 前後増える傾向でしたが、
私の希望が消えた。(^_^;)
(10μぐらい上がると思っていたのに・・・)
ローラーマークを確認すると
18㍉が若干大きく
25㍉は大きいローラーマークに見えますが
塗膜の色の濃さが、どれも同じような感じで、
結果
ポリエステル・
マイクロファイバー混紡には
近づくことができなかった。
という非常に残念な結果でした。
ただ 水性塗料では ですよ。
弱溶剤は現場でも屋外暴露試験でも
膜厚を計測しているため、
ここまで差は無いはずなので、
今回使用した塗料が余れば
テストする予定です。
マイクログランデ4種類の画像
マイクログランデ6インチ10ミリ
マイクログランデ6インチ13ミリ
マイクログランデ6インチ18ミリ
マイクログランデ6インチ25ミリ
マイクロファイバー混紡の
Sky・赤鬼・グロリアは
毛丈の違いで
何ミクロン変動するのか?
マイクロファイバーと比較すると
膜厚の確保しやすいローラーです。
上塗り2回塗りで40μ以下は
グロリアの13ミリだけでした。
ローラー | 毛丈 | 繊維 | 1/μ | 2/μ | 15 |
---|---|---|---|---|---|
スカイ | 13 | MF混 | 22 | 41 | 47 |
スカイ | 18 | MF混 | 21 | 39 | 45 |
赤鬼 | 13 | MF混 | 24 | 35 | 44 |
赤鬼 | 20 | MF混 | 21 | 50 | 49 |
グロリア | 13 | MF混 | 17 | 30 | 30 |
グロリア | 20 | MF混 | 18 | 38 | 43 |
ホイップ | 13 | MF混 | 21 | 45 | 42 |
好川のホイップは
毛丈13ミリしか購入していないため、
比較できませんでした。
タイホウ/赤鬼
毛丈の違いで
何ミクロン変動するのか?
赤鬼の3インチ13ミリのローラーは
銀虎やキラキラと比較すると細く感じ
膜厚に差があるんじゃないか?
と思っていましたが
タイホウ/赤鬼 | |||||
---|---|---|---|---|---|
毛丈 | 繊維 | 1/μ | 2/μ | 15 | 含み |
13 | MF混 | 16 | 37 | 無 | 46g |
13 | MF混 | 24 | 35 | 44 | 232g |
20 | MF混 | 21 | 50 | 49 | 324g |
6インチ13ミリと比較すると
極端な差は無いよう感じます。
(◯13は3インチ13ミリ)
赤鬼の6インチ13ミリと6インチ20ミリの
上塗り2回目の膜厚の差は
15回計測の場合「5μ」と
マイクログランデと同じ差でしたが、
塗膜の色の濃さを確認すると
5μ以上あるように感じます。
傾向
赤鬼は13ミリと20ミリの
膜厚の差は5~15μ程度。
あくまでも当店の調査で、
結果ではなく傾向とお考えください。(^^)
赤鬼の画像
赤鬼6インチ13ミリ
赤鬼6インチ20ミリ
大塚刷毛/Sky スカイ
毛丈の違いで
何ミクロン変動するのか?
大塚刷毛/Sky スカイ | |||||
---|---|---|---|---|---|
毛丈 | 繊維 | 1/μ | 2/μ | 15 | 含み |
MG13 | MF | 15 | 30 | 30 | 188g |
13 | MF混 | 22 | 41 | 47 | 204g |
18 | MF混 | 21 | 39 | 45 | 300g |
スカイの毛丈13ミリと18ミリとでは
ほぼ差が無く、5ミリ前後 毛丈が長くて
水性塗料の場合は
膜厚はあまり変わらないのかもしれませんね。
マイクロファイバーのマイクログランデ(MG13)と
比較した場合、
10μ以上 膜厚が付く傾向があります。
スカイは数回使ったことがあり、
マイクログランデより膜厚が付く感じがあり、
今回のローラー比較テストでも
その傾向が強くあったので、
自分の感じ方が間違ってなかったと
安心できました。(笑)
傾向
18ミリの方が塗膜の色が濃く
ローラーマークも大きく見えるため、
13ミリよりは
若干膜厚は付いていると思いますが、
計測した数値だけの結果だと
あまり変わりはありませんでした。
スカイの画像
スカイ6インチ13ミリ
スカイ6インチ18ミリ
松栄/グロリア
毛丈の違いで
何ミクロン変動するのか?
宮城県では松栄のファイバーZは
根強い人気があります。
松栄/グロリア | |||||
---|---|---|---|---|---|
毛丈 | 繊維 | 1/μ | 2/μ | 15 | 含み |
13 | MF混 | 17 | 30 | 30 | 206g |
20 | MF混 | 18 | 38 | 43 | 316g |
傾向
グロリアの13ミリと20ミリの差は13μもあり、
塗膜の色やローローマークを確認してみると
これだけ差があれば
やっぱり10μ前後の差はありそうです。
グロリアの画像
グロリア6インチ13ミリ
グロリア6インチ20ミリ
好川/ホイップと
マイクログランデ25ミリと
スカイ18ミリを比較
今回のテストで
このローラーを購入し試しておけば良かった。
と後悔したローラーです。
ローラー | 毛丈 | 繊維 | 1/μ | 2/μ | 15 |
---|---|---|---|---|---|
グランデ | 25 | MF | 22 | 32 | 35 |
スカイ | 18 | MF混 | 21 | 39 | 45 |
赤鬼 | 13 | MF混 | 24 | 35 | 44 |
ホイップ | 13 | MF | 21 | 45 | 42 |
最後に余ったネタをかき集め
1枚だけなんとか作成できましたが、
膜厚を見ると、
参考にして良いのか微妙なため、
近々違うネタで比較してみます。
ホイップはMF混紡で
マイクログランデ25ミリより膜厚が付き
赤鬼13ミリ・スカイ18ミリと同等という
結果でした。
ホイップの耐久性や飛散はわかりませんが
MF混紡のため、マイクログランデよりは
飛散が多いような気もしますが、
ローラーを見る限り少なそうに見えます。
ホイップの画像
ホイップ4インチ13ミリ
タイホウ/ドラゴン
毛丈の違いで
何ミクロン変動するのか?
ローラー | 毛丈 | 繊維 | 1/μ | 2/μ | 15 |
---|---|---|---|---|---|
スカイ | 18 | MF混 | 21 | 39 | 45 |
赤鬼 | 13 | MF混 | 24 | 35 | 44 |
赤鬼 | 20 | MF混 | 21 | 50 | 49 |
ドラゴン | 16 | PL | 18 | 42 | 42 |
ドラゴン | 21 | PL | 29 | 52 | 63 |
グロリア | 20 | MF混 | 18 | 38 | 43 |
ホイップ | 13 | MF | 21 | 45 | 42 |
ドラゴンの繊維はポリエステルで
毛丈16ミリは赤鬼やスカイ・グロリア・
ホイップと似たような膜厚が付き、
21ミリは赤鬼20ミリより 付くかもしれません。
傾向
毛丈16ミリと21ミリの膜厚の差は
10~20μあり、
上塗り1回目や2回目の
色の濃さを確認しても
これだけ差があれば、
計測通りの差はあると思います。
ドラゴン4インチ16ミリ
ドラゴン4インチ21ミリ
今回のローラー比較(水性)は
これで完了になります。
何度も書かせていただいてますが、
塗料や希釈・塗面・職人などが変われば
膜厚やローラーマークは
大きく変わります。
水性に関しては
マイクロファイバーより
マイクロファイバー混紡の方が
膜厚が付きやすい傾向が強いため、
今後も色々、試してみたいと思います。
今回はたくさんの方に
動いていただき
またこのようなきっかけをいただき、
本当にありがとうございました。
いままで知らなかったことがわかり
大変勉強になりました。m(_ _)m
少し燃え尽き症候群になりそうです(笑)
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