屋外暴露実験/約3年後
2014年6月から外壁塗料や屋根塗料など28種類の塗料の屋外暴露実験開始しました。
早いもので、今年で3年目を迎え俺はどっぷりアラフォー/42歳になりました。(T_T)
いま書いてて気づいたけど、この屋外暴露実験 娘(2歳)より年上だな(笑)
で、屋外暴露開始 2年目でチョーキングしている塗料もありましたが、
屋外暴露実験は、ここからが本番。
だって、ガイナ(GAINA)やフッ素樹脂塗料・無機塗料があるんですから。
今回は28種類の中の3種類を紹介したいと思います。
弱溶剤1液形アクリルシリコン樹脂塗料VS
弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料
この屋外暴露実験を行ったきっかけは
屋根用(トタンやカラーベストなど)の
弱溶剤1液形アクリルシリコン樹脂塗料と弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料の耐候性の差が
何年ぐらいあるのかを知りたく、当初は6種類程度で行う予定でしたが、
せっかくやるならと28種類まで増えてしまいました(笑)
ま 普通に考えれば弱溶剤/油性の塗料は1液形より2液形の方が塗膜性能が上というのが
この業界の常識なので、(俺だけかな?)
当店は既存の塗膜の状態が悪くなければ、
弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料などをお勧めしています。
で、去年 ティッシュに水を付けて、すべての塗料(28種類)を拭き
チョーキングしているかを確認すると、サニーレッド系の色は多少「差」が出てきてました。
今年はもっと差が現れているだろうと拭いてみると、
そんなに極端には変わってませんでした。
まずは弱溶剤1液形アクリルシリコン樹脂塗料。
2年目も若干チョーキングしていたので、3年目も普通にチョーキングしています。
ただ、めちゃくちゃ光沢が落ちているかというと そうでもないので、
まだまだ塗膜としては頑張れます。が基材が腐食してきた。orz
(材は窯業系サイディングボードです)
でも、去年作成したアルミ板もあるので大丈夫!
と自分に言い聞かせてます。(>_<)
こっち弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料。
この塗料/塗膜も約2年目で若干チョーキングしていましたが、
上の弱溶剤1液形アクリルシリコン樹脂塗料よりは少なかったです。
3年目の今年は、はっきりチョーキングしていると確認できました。
次も弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料。
この塗料/塗膜には、あまり期待していなかったんですけど、
2年目でもチョーキングしてませんでした。ASさん。疑ってすいませんでしたm(__)m
3年目は若干といっても薄っすらチョーキングしている程度で
上の2つと比較すると耐候性には優れている塗料だと思います。
屋根用の塗料は耐候性に優れていればOKではなく
耐酸性などにも強い必要があり、紫外線に強いだけの塗料じゃダメなので、
フッ素や無機塗料で塗装すればOK!という問題でもないため、
塗料の選択って本当に難しいんです。
1液シリコン VS 2液シリコンの耐候性の「差」
(色:サニーレッド系)
3種類のサニーレッド系の2~3年目の結果をみると
弱溶剤1液形アクリルシリコン樹脂塗料は2年目でチョーキング。
弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料は2年目でチョーキングしている
塗料/塗膜もありましたが、弱溶剤1液形と比較すると弱溶剤2液形の方が良かったです。
2年目でチョーキングしていない弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料もあったので、
やっぱり「1液形」より「2液形」の方が耐候性に優れている。という結果でした。
どの塗膜(シリコン・ウレタン)もそうですが、
4年目でチョーキング&光沢低下・色褪せなどが起こる可能性もあるので
今後も耐候性・耐久性・光沢保持率など確認していきたいと思います。
そういえば、2年目の時は あまり気になりませんでしたけど、
3年目の今回 パッと見ただけでも、
弱溶剤1液形アクリルシリコン樹脂塗料の方が色褪せが進んでいました。
ただ、弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料と比較しているので、
分かりやすいですが比較しなかったら、こんなもんか。で終わると思います。
最後に。
この結果は当店の屋外暴露の結果だけで
実暴露(現場塗装)となると、材や膜厚なども異なるため、当然結果も変わります。
それと勘違いされるのが嫌なので書いておきますが、
弱溶剤1液形アクリルシリコン樹脂塗料が悪いと言っている訳じゃありません。
だって、弱溶剤1液形アクリルシリコン樹脂塗料を塗装したからと言って
10年後 塗膜が消滅する訳じゃないし、逆に1液形の方が出荷量も多いはずなので。
弱溶剤1液形アクリルシリコン樹脂塗料で4年間チョーキングしていなかったら
それはそれで驚きますけどね(笑)
少しでもチョーキングを遅らせたい場合は
1液形より2液形となりますが、
一概に2液形といっても塗料メーカーによっては
耐候性にも差があるので、ほんと塗料の選択は難しい。(^_^;)
3年経過しても、弱溶剤2液形フッ素樹脂塗料・弱溶剤2液形無機塗料は
チョーキングしていないので、アクリルシリコン樹脂塗料(1液/2液)よりは
耐候性に優れているようです。って、当たり前だろう!とツッコミがきそうですが、
弱溶剤1液形に劣る弱溶剤2液形もあったので、
いままでの常識が覆ることも普通にあるだろうと思う俺はひねくれているのかな(笑)
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