今日から石巻市でトタン屋根塗装工事開始しました。
10月に入ると朝晩の冷え込みが強く、夜露(結露)が落ちる日が多くなり
ペンキ屋には厳しい季節がやってきました。
WA様邸は平屋ですが、足場を設置させて頂きました。
足場を設置する理由は「作業の安全確保」や「粉塵・塗料の飛散防止」「作業性の向上」などです。
9時前から足場を組んで頂きました。
(Mさん いつもありがとうございます!)
先週は秋雨前線の影響で週末~週明けは雨の予報でしたが雨は降らず・・・
と言っても、スッキリしない天気が続いていたので、
これだけ快晴だと眩しいぐらいです。(^^)
足場設置は2~3時間で完了。
当店は12時過ぎから作業を開始しました。
こんな感じでメッシュシートを張りました。
メッシュシートは何種類かあり、網戸のような格子状のメッシュシートもありますが、
当店はもっと目が細かいラッセルメッシュシートを張ります。
ラッセルの方が塗料や粉塵の飛散を防いでくれます。
南面はラッセルのメッシュシートではなく、
ラッセルメッシュシート2枚+不織布を合わせた「ヒサンガード」を張りました。
ラッセルメッシュシートだと、ある程度外側も見えますが、
ヒサンガードはまったく見えないので、塗料などの飛散をほぼ防げます。
ただ、ラッセルシートの約2.5倍重いので張るのが大変です。(^_^;)
12時半頃、南面のトタン屋根の表面温度と外気温を計測してみると、
外気温21.8℃ トタン屋根の表面温度53℃と思っていた以上にありました。
前回塗り替えした塗膜の付着性テストを行うために
ガムテープを貼り
力任せにビィーー!と剥すと
既存の塗膜が剥がれてこないので、
新築時の塗膜と前回の錆び止め。
前回の錆び止めと前回の上塗り。の付着性は良好だと思われます。
(一ヶ所だけの付着性テストの結果)
棟包みはスクリュー釘で留められていますが、抜け落ちそうな釘や
容易に抜ける釘は抜いて、
ケンマロンという研磨剤でケレン(下地処理)を行ってから、
オールラウンドビス(ステンレスSUS410)に
打ち替えました。
ビスへ打ち替え完了。
釘が効いている部分はハンマーで叩いて打ち込みました。
棟包みの下地(木材)は腐っていないので、このまま使用しても大丈夫だと思います。
30ヶ所ぐらいビスへ変更しました。
(お見積りの変更はありません)
棟包みに塗料がのらない「シリコーン」「シリコーンシーラント」と呼ばれる
シーリング材が充填されています。既存の塗膜は剥がれているところもあれば
のかっている部分もありました。シリコーンシーラントの上にガムテープを貼り
剥すと既存の塗膜は剥がれました。
(基本的にシリコーンシーラントのうえに塗料は付着しにくいです)
付着の悪い既存の塗膜を除去し弱いシンナーで拭き
付着性の良い材料を充填します。
既存の塗膜の付着性は良かったので大丈夫だと思いましたが、
塗料用シンナーでリフティング/沈降するかテストしてみましたが、
何も変化が無いので、大丈夫そうでした。
シリコーンシーラントが充填されている部分の両脇をマスキングテープで養生をし
充填。
シリコーンシーラント周りはケレン済みです。
既存の塗膜の状態や塗料などによっても、下地処理が変わるため、試しケレンを行ってみると
今回はエヌグリット#120で大丈夫そうです。
数十か所、こんな感じで錆ているので、
ガスケットスクレーパーなどで、ガリガリ削ると
降り曲り部分とハゼの中が錆びていました。
これぐらい錆を除去し
最後、集じん機でケレンカスなどを吸い取り完了。
17時頃まで、試しケレンを行い
この日の作業は完了しました。
ケレンした部分は夜露でまた錆が再発するのは想定内ですが、
夜露が落ちない事を祈りながら帰宅しました。m(__)m