カラーベスト/スレート/コロニアルと呼ばれる屋根材は、経年劣化で表層が劣化します。
環境や勾配によっても異なりますが、北面などには苔・藻などが発生しやすい傾向にあります。
カラーベストは表面がザラついているため、ツルツル/サラサラしているトタン材と比較すると
苔などが付着しやすく美観を損ねやすいとも言われています。
下記の画像は施工前に撮った画像で、3枚とも違う現場です。
カラーベストのお見積りに伺うと、大抵このように苔などが発生していますが、
一度でも塗装していると、苔などの発生は減少しているように感じます。
北面/カラーベストに葺き替えてから約10年。初めての塗装。
築14年で初めての塗装。西面が一番美観を損ねてました。
北面/10年前に一度塗装済み。所々に苔が発生している程度。
カラーベスト・コロニアル屋根塗装/足場設置
塗装する前に、苔や藻・脆弱している表層を高圧洗浄機で水洗いし除去しますが、
その前に仮設足場とメッシュシート(飛散防止対策)を行います。
足場設置の理由は、基本、屋根塗装は高所作業となりますので、
完全対策と足場が無いと塗装できない部分の作業や
高圧洗浄・塗装の飛散対策。その他にも、物の落下防止対策などがあり、
少しでも綺麗かつ長く持つように塗装するには
仮設足場の設置は必須となります。
足場はこのように、しっかり架けて頂きます。(足場の設置は足場屋さんに依頼)
この後、足場にメッシュシートを張り飛散対策を行います。
メッシュシートは当店で張り管理します。
暴風になりそうな場合や飛散対策を強化したい場合などあるため、
後手後手にならぬよう対策をしていきます。
メッシュシートで飛散対策後。緑の部分はメッシュシートを2重に張ってます。
隣人様には2~3日前に水洗いを行いますので、
洗濯物などを外に干さないようお声かけし、ご協力して頂いています。
車などに汚す恐れがある場合は、
カーシート(不織布・ビニール)で養生させて頂くこともあります。
カラーベスト・コロニアル屋根塗装/高圧洗浄
水洗いの飛散対策などが完了した後に、高圧洗浄機で水洗いを行います。
高圧洗浄機は「防音型」を使用し圧力は約150Mpsに設定します。
車のコイン洗車場の圧力は、60~80Mpa程度と言われてますので、約2倍の圧力で屋根を洗います。
高圧洗浄機も「開放型」と「防音型」があり、
当店では少しでも騒音を減少させたいため、防音型を使用しています。
ただ防音型とはいえ、エンジン式ですので「ボオ~ン~」と音が鳴るため、
こちらも隣人様にご協力お願いしています。
水洗いで使用する水はおけに貯めながら、作業を行います。
水が一杯になると、自動で止まるフロート弁を装着し節水しながら作業となります。
使用する水はお客様の水道水を使わせて頂きます。
ノズルは平ノズルやFAノズル・スーパーターボノズルなどがあり、
スーパーターボノズルは洗浄力が1.3倍になるため、
カラーベスト/コロニアルを洗浄する場合は、スーパーターボノズルに変えます。
平ノズルは水平に水が噴射されますが、
スーパーターボノズルは回転しながら噴射するため、洗浄力が1.3倍になると言われています。
当店ではカラーベスト/コロニアルを洗浄する場合は、
スーパーターボノズルに変え洗浄しています。
洗い残しが無いように、確実に洗います。
カラーベスト場合、汚れ(苔・藻)や脆弱な表層を洗うと言うより削り取るような感じです。
水洗いにかかる時間は汚れ方や劣化具合で変動しますが、
100㎡前後の場合は約6~8時間前後かけて洗浄します。
腰辺りまで、藻や苔などが跳ね返り汚れます。
飛散対策のブルーシートにも跳ね返ってます。
こういった細かい汚れは、メッシュシート一枚だけでは防ぎきれないと思い2重に対策しています。
カラーベスト・コロニアル屋根塗装/水洗い前後
高圧洗浄前
高圧洗浄後
カラーベスト・コロニアル屋根塗装/水洗い前後
高圧洗浄前
高圧洗浄後
カラーベスト・コロニアル屋根塗装/高圧洗浄前後(一度塗り替え済)
高圧洗浄前
高圧洗浄後
初めての屋根塗装の場合は、苔や藻・脆弱な表層が流され高圧洗浄前後の差がハッキリ分かります。
一度塗り替えされている場合は、脆弱な塗膜などが剥がれ落ちます。
カラーベスト/コロニアルなどの新生瓦は、時間をかけて水洗いを行うため、
しっかり乾燥させないと、塗装後の不具合(膨れ・剥がれ)などが引き起こる可能性が高くなります。
当店では夏場で24~36時間前後 春/秋48~60時間前後 乾燥させてから下塗り作業を行います。