2007年に低汚染型塗料を実験し2年過ぎぐらいから、塩ビパイプの裏側に藻が発生してきました。
この時まで、どの塗料も防藻性は同じだろうと思っていましたが、
低汚染型塗料と同じで、やはり差があるんだろうと思い実験を行い経過観察中です。
◇2011年 防藻性実験(水性/弱溶剤アクリルシリコン樹脂塗料)作成◇
見にくいですが、藻が付着している塗膜は汚れています。低汚染型塗料の実験で使用した塗料は、
ほとんど防カビ/防藻性を有している塗料だったので、これだけ差が出るとは思いませんでした。
藻の菌は空気中を浮遊しているらしく、たまたま付着してしまったとも考えられますが、
塩ビパイプ2本とも同じような結果だったため、
少なからず防カビ/防藻性を有している塗料とは言え差はあると感じました。
個人的に、防藻性は水性塗料より弱溶剤塗料の方が優れているだろうと
勝手に思っていましたが、水性塗料より藻が付着している弱溶剤塗料もありました。
一番ショックだったのが、低汚染性に優れているだろう弱溶剤シリコンが
弱溶剤ウレタンより藻が付着していたことです。
また水性アクリルシリコン樹脂塗料と言っても、これだけ差があるため、
環境によってはお勧めできない塗料もありそうです。
塩ビパイプの実験で防藻性に差がありましたが、これを本当に信用していいのか
実験して確かめることにしました。今回はもっと早く藻を発生させたいため、
カラーベストで塗り板を作成し実験することにしました。
最初に塗り板を洗い乾燥させてから、両面下塗り。
上塗り2回塗りで完成しました。塗り板で使用した塗料は全部で12種類。
塗り板は1つだけ作成し暴露する予定でしたが、
より信憑性を高めるために塗り板(大)と(小)の2つ作成。
塗り板を作成中に防カビ/防藻剤を添加すると、どれだけ効果があるのかを知りたくなり、
添加剤を添加した塗料の塗り板も作成してみました。
追加分の塗り板の①は弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料
②は水性2液形アクリルシリコン樹脂塗料
③は防カビ・防藻性の無い水性アクリル樹脂塗料です。
完成した塗り板を物置の屋根へ設置しました。何年ぐらいで差が現れるのか楽しみですが、
もし藻が発生しなかったとしても、色々と勉強になったので、これを現場で役立てます。
設置完了。
設置してから50日後に塗り板を確認しましたが、どの塗膜にも藻は付着しておりませんでした。
添加剤のサンプルを頂いたA社のU様に簡単に藻を発生させる方法はありませんかと聞いところ
「藻を採取してそれを塗り板に均等に吹き付ければ、早く差は現れると思います。
ただ、結果はアバウトになる恐れがあります」とアドバイスを頂いたので、
藻を採取し塗り板の小に数回吹き付けてみました。
設置から1年経過しましたが、表側にも裏側にも藻は発生しておりませんでした。
実験を行う前にA社のU様に「実験を行っても差が現れるのは、環境にもよりますが、
おそらく2~3年程度かかると思います」と言われましたが、その通りになりそうです。
気長に藻が発生するのを見届けたいと思います。
藻が発生し差が現れた時は、HPかブログでご報告したいと思います。
2016年 悲しいことに「防藻性実験」は失敗に終わりました。
2015年新たに塩ビ管で防藻性実験を行い、こちらは「差」が現れてきたので
この内容をホームページ・ブログでご報告したいと思います。