今回テストしたローラーは
ローラー | 毛丈 | 繊維 | 価格 |
マイクロエース | 13 | MF | 440 |
マイクロエース | 17 | MF | 440 |
マイクロエース | 22 | MF | 470 |
マイクログランデ | 13 | MF | 420 |
マイクログランデ | 18 | MF | 430 |
極 | 13 | MF | 350 |
ホイップ | 13 | MF混 | 330 |
スカイ | 13 | MF混 | 380 |
さくら | 20 | PL | 330 |
さくらは毛抜けが多く参考外になりました
さくらだけ4インチで、
他のローラーは6インチになります。
ホイップは担当の方によって
MF・MF混紡と2つ回答があり、
今回はMF混紡と記載しています。
使用塗料は日本ペイントの
ファインパーフェクトトップ 無希釈 です。
(価格は当店調べの6インチの相場です)
47種類のローラーを塗り比べた結果
平滑面でもポリエステルは
膜厚を確保できることが、わかりました。
マイクロファイバーと
マイクロファイバー混紡の差は
比較するローラーによっても
異なってしまい
傾向が掴みにくい感じもしますが、
水性よりは差が少ない傾向にあると思います。
マイクロファイバー・ポリエステル・
マイクロファイバー混紡の
ローラーマークを比較すると
やはりマイクロファイバーの方が
綺麗な傾向が強く
毛丈を変えることによって
ポリエステルに
近い膜厚を確保できるんじゃないか?
という 希望 が見えたので、
テストした結果がこちらになります。
※膜厚計測は5回計測の平均です。
1/μは上塗り1回塗りの膜厚。
2/μは上塗り2回塗りの膜厚。
15は上塗り2回目の膜厚を
15回計測の平均膜厚。
ローラー | 毛丈 | 繊維 | 1/μ | 2/μ | 15 |
---|---|---|---|---|---|
エース | 13 | MF | 29 | 60 | 71 |
エース | 17 | MF | 21 | 57 | 61 |
エース | 22 | MF | 29 | 65 | 64 |
グランデ | 13 | MF | 25 | 67 | 71 |
グランデ | 18 | MF | 31 | 64 | 59 |
極 | 13 | MF | 28 | 63 | 61 |
ホイップ | 13 | MF | 31 | 60 | 56 |
スカイ | 13 | MF混 | 40 | 72 | 74 |
さくら | 20 | PL | 20 | 55 | 56 |
さくらは毛抜けが多く参考外になりました
上塗り1回目の膜厚が40μ以上
上塗り2回目の膜厚が65μ以上
15回計測の平均が64μ以上の数値は
太文字にしています。
マイクロファイバーの
マイクロエースとグランデは
毛丈の違いで
何ミクロン変動するのか?
マイクロファイバーのローラーは
20~30種類以上あるので、
マイクロエースとグランデの結果が
すべてのマイクロファイバーに
直結する訳ではありませんので
お気をつけください。m(_ _)m
大塚刷毛/マイクロエース | |||||
---|---|---|---|---|---|
毛丈 | 繊維 | 1/μ | 2/μ | 15 | 含み |
13 | MF | 29 | 60 | 71 | 142g |
17 | MF | 21 | 57 | 61 | 171g |
22 | MF | 29 | 65 | 64 | 252g |
大塚刷毛/マイクログランデ | |||||
13 | MF | 25 | 67 | 71 | 178g |
18 | MF | 31 | 64 | 59 | 220g |
マイクロエース・グランデ
どれも膜厚の差は ほぼ無く、
エースの10・17ミリを基準にすると
エース22ミリ・グランデ13・18ミリが
5μ前後多く付く結果でしたが
極端な差は無く、職人の塗料の乗せ方で
コントロールできると思います。
ローラー | 毛丈 | 繊維 | 1/μ | 2/μ | 15 |
---|---|---|---|---|---|
スカイ | 13 | MF混 | 40 | 72 | 74 |
ただマイクロファイバー混紡の
Sky/スカイと比較すると
膜厚は付けにくい傾向にあるのは
間違いないと思います。
結果
毛丈を変えてもポリエステル・
マイクロファイバー混紡より
膜厚を付けるの
ローラーの性能だけは難しく
塗料をのせるように
意識することが重要になる。
という中途半端な結果になってしまいました。
水性Ver.で
「弱溶剤は現場でも屋外暴露試験でも
膜厚を計測しているため、
ここまで差は無いはずなので」
という経験からのお話は
間違っていなかったと、
今回の検証でわかりました。(^^)
マイクロエース3種類の画像
マイクロエース6インチ13ミリ
マイクロエース6インチ17ミリ
マイクロエース6インチ22ミリ
マイクログランデ2種類の画像
マイクログランデ6インチ13ミリ
マイクログランデ6インチ18ミリ
大塚刷毛/Sky スカイ
スカイ6インチ13ミリ
マイクロファイバー
毛丈13ミリの極・ホイップ
ローラー | 毛丈 | 繊維 | 1/μ | 2/μ | 15 |
---|---|---|---|---|---|
エース | 13 | MF | 29 | 60 | 71 |
グランデ | 13 | MF | 25 | 67 | 71 |
極 | 13 | MF | 28 | 63 | 61 |
ホイップ | 13 | MF | 31 | 60 | 56 |
スカイ | 13 | MF混 | 40 | 72 | 74 |
極とホイップも
マイクロエースと同じような膜厚のため、
弱溶剤を使用する場合、
極端な差は無いのかもしれません。
他のマイクロファイバーも
同じような傾向ですので、
これがマイクロファイバーの
特徴なのかもしれません。
今後のローラー選定
47種類のローラーを使用した結果、
膜厚に関しては
マイクロファイバーより
マイクロファイバー混紡・
ポリエステルの方が付きやすく
ローラーマークは
マイクロファイバーの方が
優れている傾向が強いです。
塗装する部位によっても異なりますが、
ローラーマーク(美観)と膜厚(保護)・
飛散・毛抜け・価格のバランスを考えると
マイクロファイバーなら
大塚刷毛のマイクログランデ13・18ミリ
マイクロエース17ミリ
マイクロファイバー混紡なら
大塚刷毛のスカイ13・18ミリが
バランスに優れていると感じます。
今後はマイクロファイバーではなく
マイクロファイバー混紡が
主流になるようなので、
新しいローラーを購入した時に、
試し塗りをしてデータを増やして行く予定です。
近々、山喜の外装キングと
仕上クイーンのデータを掲載します。
何度も書かせていただいてますが、
塗料や希釈・塗面・職人などが変われば
膜厚やローラーマークは
大きく変わります。