膜厚/3インチ毛丈13~16㍉
3インチ毛丈13~16㍉のローラーで
上塗り2回目の膜厚が90μ以上の
塗膜が5種類ありました。
膜厚の数値は5回計測を
3回を行った最大数値です。
(例/90μの場合は80~90μと振り幅があります)
使用塗料は
ファインパーフェクトトップの白で艶あり。
現場ではありえませんが塗料は 無希釈 です。
ローラー | 毛丈 | 1回目膜厚 | 2回目膜厚 |
---|---|---|---|
ホワイト | 13㍉ | 44μ | 101μ |
ソレーユ | 13㍉ | 33μ | 95μ |
ドラゴン | 16㍉ | 34μ | 95μ |
Wonder | 13㍉ | 35μ | 92μ |
ミント | 15㍉ | 35μ | 91μ |
毛丈に関しては、
これ本当に13㍉なの?と疑うぐらい
短いのもあれば長いのもありますが、
当店で調べ計測した結果、
この5種類のローラーは
膜厚が付きやすい傾向にありました。
ピンク色の文字のローラーは
マイクロファイバー混紡で、
他はポリエステルです。
膜厚を付けたい場合は
ポリエステルのローラーの方が
優れています。
ただ飛散や耐久性の問題もありますので、
これに関しては、
現場で試すしかないですね。
80μ以上付いた3インチ・
4インチのローラーは
赤虎(10㍉)・赤鬼(13㍉)・レッド(11㍉)・
マイクロ(13㍉)・SORA(13㍉)・
マイクロン(13㍉)・やまだ君(13㍉/ポリ)・
マイクロキューブ(12㍉)・ウルフ(11㍉)・
雛(13㍉)の10種類です。
塗料や希釈・塗面・職人などが変われば
膜厚も変動するため、参考になるか微妙です。
傾向とお考えください。m(_ _)m
上記の5種類の詳細
記事のスペースの関係で
マイクロファイバーはMFと略します。
膜厚とローラーマークのバランスなども
重要のため、最大膜厚とローラーマーク・
含み・毛抜け・泡噛みも比較していきます。
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
ハケ市 ホワイト | 3 | ポリエステル | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回44 | 2回101 | 13 | 74 | ✕ | 有 |
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
PIA ソレーユ | 3 | ポリエステル | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回33 | 2回95 | 13 | 70 | ✕ | 無 |
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
タイホウ ドラゴン | 3 | ポリエステル | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回34 | 2回95 | 16 | 82 | 少 | 無 |
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
大塚刷毛 Wonder | 3 | ポリエステル | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回35 | 2回92 | 13 | 74 | 優 | 無 |
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
ハケ市 ミント | 3 | ポリエステル | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回35 | 2回91 | 15 | 102 | △ | 無 |
今回は抜け毛の比較を確認するため、
無希釈で塗装し
ローラーの抜け毛と泡が発生しましたが、
抜け毛処理後、指定の希釈で塗装を行えば
発生しにくくなるはずです。
膜厚/4インチ6インチ毛丈13~23㍉
ローラー | 毛丈 | 1回目膜厚 | 2回目膜厚 |
---|---|---|---|
ミラクル | 13 | 38μ | 98μ |
オールワン | 13 | 40μ | 95μ |
海人 | 13 | 38μ | 91μ |
やはりマイクロファイバーより
ポリエステルの方が
膜厚を付けれる傾向が強いです。
80μ以上あったローラーは
WAKABA(13㍉)・マイクログランデ(13㍉)・
東京ローラー(23㍉)・さくら(13㍉)の4種類。
当たり前ですが、
塗り板がA4サイズのため、
3~4インチローラーより
6インチローラーの方が
膜厚が付いてしまうため、
3~4インチ VS 6インチの比較は
参考になりにくいですが、
6インチと6インチであれば
傾向は見えてきます。
上記3種類の詳細
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
タイホウ ミラクル | 6 | ポリエステル | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回38 | 2回98 | 13 | 256 | 少 | 有 |
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
大塚刷毛 オールワン | 6 | ポリエステル | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回40 | 2回95 | 13 | 194 | 優 | 有 |
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
はけ屋 東京ローラー | 6 | MF混紡 | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回30 | 2回83 | 23 | 370 | △ | 無 |
含みが良く膜厚が付き
ローラーマークは綺麗で
毛抜けが少なく泡も噛まない
ローラーはありませんね。(^^)
平滑面を綺麗な塗面にしたい場合(弱溶剤)
作業性が良く飛散が少なく
ローラーマークが綺麗で膜厚が付きやすく、
耐久性の優れているローラーはあるのか?
と自問自答し、小一時間考えた結果
そんな
完璧なローラーはありませんでした。m(_ _)m
水性Ver.と同じ結果です(笑)
で、このローラーが最適です。と
答えれるよう、
色々考えたことを書き留めておきます。
ローラーマークが綺麗で
それなりに膜厚が付くローラー
膜厚計で計測していると、
凹凸の少ない塗膜はわかりやすいので、
チェックしながら、
再確認した結果
好川/ウルフ(11㍉)
高翔/マイクロン(13㍉)
BRJ/雛(13㍉)
PIA/ボンパラゴン(13㍉)
大塚/マイクロエース(13㍉)
大塚/マイクログランデ(13㍉)
大塚/マイクロエイト(13㍉)
山喜/ミルキィー(13㍉)
この8種類が気になりました。
比較検討
拡大したローラーマークを
確認しながら
膜厚度外視で
「平滑面に特化したローラー」と
膜厚などを考え
「バランスに優れているローラー」を
探してみます。
ここから画像とデータ・
一気に掲載していきます。
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
好川 ウルフ | 3 | MF | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回33 | 2回84 | 11 | 62 | ✕ | 無 |
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
高翔 マイクロン | 3 | MF | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回38 | 2回84 | 13 | 94 | △ | 無 |
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
BRジャパン 雛 | 3 | MF | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回29 | 2回81 | 13 | 80 | △ | 無 |
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
PIA ボンパラゴン | 6 | ポリエステル | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回27 | 2回77 | 13 | 236 | ◯ | 無 |
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
大塚刷毛 マイクロエース | 3 | MF | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回22 | 2回58 | 13 | 58 | ◯ | 無 |
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
大塚刷毛 Mグランデ | 6 | MF | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回40 | 2回83 | 13 | 220 | △ | 無 |
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
大塚刷毛 マイクロエイト | 3 | MF | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回27 | 2回57 | 13 | 82 | △ | 無 |
会社/ローラー | インチ | 繊維 | |||
山喜 ミルキィー | 3 | MF | |||
最大膜厚/μ | 毛丈 | 含み | 毛 | 泡 | |
1回25 | 2回48 | 13 | 90 | △ | 無 |
結果
平滑面に特化したローラー
色々な角度から確認した結果
この2種類が目に止まりました。
大塚刷毛のマイクロエース 。
やっぱりエースですね(笑)
グランデやエイトと比較すると
全然違いますもんね。
山喜のミルキィー も
均一に膜厚が付く感じで気に入ってます。
ただどちらもマイクロファイバーで
膜厚が付きにくい傾向にあるため、
職人の腕というか
加減が必要になるローラーになると思います。
最後のテストとして、
錆止めで塗り板を作成し
膜厚とローラーマークを確認し、
平滑面に特化したローラーを決めます。
バランスに優れたローラー
今回、48種類のローラーを使わせていただき、
弱溶剤に関しては
マイクログランデがバランスに優れている。
と再確認できました。m(_ _)m
マイクログランデ
これといって特化している部分が無いのが良い
マイクロエースより肌は劣りますが、
虎シリーズよりは優れていて、
吐き出しは虎シリーズに劣りますが、
硬いポリエステル系よりは優れていて、
(ミラクル・ボンパラ)
スカイのようなマイクロファイバー混毛より
膜厚は劣りますが、
マイクロファイバーにしては
それなりには膜厚は付き、
ポリエステルやマイクロファイバー混毛より
飛散も少なく、
作業中、抜け毛や発泡は
気になることも無いため、
使い捨てのローラーとしては
バランスに優れたローラーだと感じてます。
試したいローラー
ウルフ
ローラーマークも
それなりに綺麗で
毛丈11㍉でも
それなりに膜厚も付き、
塗り心地も良くコスパを考えれば
優秀なローラーだと思います。
ウルフは現場で試してみたいので、
耐久性や飛散なども確認してみます。
マイクロンと雛
膜厚とローラーマークを確認すると
バランスの良いローラーのため、
これも試してみたいですね。
(私の中では同じローラーだと思ってます)
最後の錆止めテストで
ミルキィーがマイクログランデより
バランスに優れていたら最高ですね(^^)