カラーベスト・コロニアル塗装

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セメントと石綿を高温高圧下で養生・成型した板状の石綿スレートに着色剤で着色したものを
化粧スレートなどと呼ばれています。または「カラーベスト」「コロニアル」とも呼ばれています。

当店の感覚だと、仙台市方面はカラーベストなどが多く、
石巻市方面はどちらかと言うとトタン・瓦の方が多いような気もしますが、
近年 徐々に増えているようです。

カラーベストと言っても形は色々あり、
定番のコロニアルやセイバリー・アーバニー・ミュータスなどあります。
塗装する場合は塗装後に縁切りを行うか、タスペーサーなどの縁切り部材を
挿入し雨水の排水と通気の確保が必要になります。

仮に雨水の排水を確保しなかった場合は、雨漏りすることもあります。
実際、雨漏りした現場があり、板金屋さんが屋根を診断しに伺うと
「カラーベストの上下の重なり部分が塗料で埋まっていた」と
言う話も聞きますので、排水や通気層は確保した方が良いです。

雪止めも、鉄製やステンレス製(SUS430/SUS304)があり、
材質によっては使用する塗料も異なります。

屋根塗装 カラーベスト コロニアル スレート
セイバリー

屋根塗装 カラーベスト コロニアル スレートコロニアル

 

カラーベストの上塗り塗料のご説明

上塗り塗料にもグレードがあり簡単にですが、ポリウレタン樹脂塗料→アクリルシリコン樹脂塗料→
フッ素樹脂塗料→無機塗料の順に耐候性に優れていると言われています。
弱溶剤1液形アクリルシリコン樹脂塗料を基準にして、光沢保持性や塗料の価格・
期待耐用年数 (次回の塗り替え時期)をまとめてみました。
(塗料メーカーによっては期待耐用年数や価格・光沢保持性に違いがあり、
あくまでも一般的に言われている目安となります)

樹脂の系統 光沢保持性 塗料の価格 次回の塗替時期
弱溶剤1液アクリルシリコン樹脂 普通 一般的に使用されている
塗料で価格も普通です。
4~7年前後
弱溶剤2液ポリウレタン樹脂 普通 1液のシリコンと比べると価
格はやや高価か同額です。
4~7年前後
弱溶剤2液アクリルシリコン樹脂 普通~良い 1液のシリコンと比べると価格
は約1.5~2.0倍です。
6~10年前後
弱溶剤1液フッ素樹脂 普通~良い 2液形シリコンと2液形
フッ素の間ぐらいです
6~10年前後
弱溶剤2液フッ素樹脂 良い 1液シリコンの約3~4倍と
高価ですが、お勧め塗料です。
8~14年前後
弱溶剤2液無機塗料 良い 弱溶剤2液形フッ素より
高価です。
10~15年前後

※当店の施工範囲は宮城県のため、カラーベスト/コロニアルに水性塗料を使用しておりませんので、
水性塗料との比較は致しませんでした。ただ、東北地方の屋根にも水性塗料を
使用しても大丈夫と言う塗料メーカーもありますが、屋根に雪が積もり落雪する際、
水性塗料の場合、塗膜が剥離しやすいと言われているため、当店ではお勧めしておりません。

 

カラーベストに使用するお勧め上塗り塗料

現在、当店でお勧めしている屋根用塗料は、弱溶剤1液形アクリルシリコン樹脂塗料ではなく
少し高くなってはしまいますが、弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料・弱溶剤2液形フッ素樹脂塗料
弱溶剤2液形無機塗料
をお勧めしております。屋根は外壁と比べ過酷な環境にさらされますので
少しでも美観と保護を求められる方には期待耐用年数の長い塗料をお勧めしております。

上塗り塗料のページにも書きましたが、塗膜(塗料)性能は
1液形より2液形の方が優れていると言われています。
屋根用の1液形アクリルシリコン樹脂塗料のカタログには、「2液形ポリウレタン樹脂塗料と
同等以上の耐候性と耐久性」と記載されているので、
2液形アクリルシリコン樹脂塗料と比べると劣ることになります。
これは1液形のフッ素樹脂塗料も同じで、2液形フッ素樹脂塗料と比べれと塗膜性能は劣ります。
ただ1液形は塗料が余っても、次の日も使用できるため、作業性に優れていますが塗膜性能を考えると、
作業する手間はかかりますが、2液形の塗料をお勧めしております。

 

下塗り塗装は2液形で2回塗りをお勧めしております

下塗り塗料にも1液形・2液形とありますが、現在は上塗り塗料と同じで2液形をお勧めしております。
下塗りの回数は、劣化具合で塗回数が変動しますが、
築8~10年以上経過してからの塗り替えが多いため、
当店では最初から下塗り2回塗りでお見積りさせて頂いております。

下塗り2回塗りの理由は、カラーベストを高圧洗浄機で水洗いすると表層の塗膜が無くなり、
素地が出た状態になることが多く、下塗り1回塗りでは素地に吸われてしまいます。
下塗り2回目を行うと素地の吸い込みも止まり、上塗りを塗装できる状態になります。

仮に下塗り1回塗りで「濡れ色」になった場合は下塗り1回分を引く形になります。

下塗り塗料も上塗り塗料と同じで種類が多く、
吸い込みを止めやすい浸透造膜シーラーなども販売されています。

屋根塗装 下塗り1回目 吸い込み
カラーベスト/下塗り1回目

屋根塗装 下塗り2回目 吸い込み
カラーベスト/下塗り2回目

 

カラーベスト・コロニアルの縁切り作業

カラーベスト/コロニアルの塗装は、塗装後に縁切り作業(カッターなどで重なり部分を切る)を行うか
縁切り部材の「タスペーサー」などを設置する方法がありますが、
当店ではタスペーサーを設置する方法をお勧めしております。

タスペーサー02・03 屋根塗装 カラーベスト
縁切り部材のタスペーサーは02と03の2種類あります。
当店では02を使用することが多いですが、カラーベストの劣化具合で03へ変更する場合もあります。
(材が2~3㎜程度反り、隙間が空いていればタスペーサー不要の場合もあります)

タスペーサーには「シングル工法」「ダブル工法」とあり、
シングル工法はカラーベスト1枚に対してタスペーサー1枚挿入。
ダブル工法はカラーベスト1枚に対してタスペーサー2枚挿入です。

タスペーサー 屋根塗装 カラーベスト
タスペーサーは縦目地から10~15cm もしくは15~20cm以内に挿入します。
10cm以内に挿入した場合は割れる恐れがありますので、一応NGとなっております。

カラーベスト コロニアル ダブル工法 タスペーサー
雨水の排水と通気性を考慮すると、シングル工法よりダブル工法をお勧めしております。
お見積りでは基本ダブル工法で提出させて頂いております。

タスペーサーは一箱500入りで、約10㎡に対して100個使用するため、
100㎡あれば2箱(1,000個)必要となります。

 

カラーベスト/コロニアル屋根塗装 作業工程

基本的にカラーベスト/コロニアル屋根塗装の工程は、
水洗い→下塗り→タスペーサー挿入→上塗り2回塗りとなります。
棟包み(トタン/ガルバ)や雪止めは、
ケレン後→錆止め(もしくは下塗り)→上塗り2回塗りとなります。

カラーベスト/コロニアルの洗浄はメッシュシートを張っていても、
苔や塗膜などがシートを超えて飛散してしまう恐れがあるため、
メッシュシートを2重に張ったりブルーシートなどで飛散対策を行います。

上塗り塗装も下塗り塗装も同じですが、塗料を調合する場合は秤を使用し調合・希釈を行い、
少しでも綺麗かつ長く持つよう考え塗装します。

施工事例でも、カラーベスト/コロニアル屋根塗装をご紹介しておりますが、
下記の項目か画像をクリックして頂くと、施工事例より詳しくご紹介しております。

 

高圧洗浄/トルネードノズル
メッシュシートやブルーシートで汚水などの飛散対策や高圧洗浄などの下地処理をご紹介しています。
(画像をクリックして頂くと作業内容のページをご覧いただけます)

屋根塗装 飛散対策

屋根塗装 水洗い 汚れ

屋根塗装 水洗い カラーベスト


棟包みや雪止めの下地処理・下塗り塗装
下塗り塗装後にタスペーサーを挿入に雨水の排水と通気層を確保します。
雪止めや棟包みにも下塗り塗装します。
(画像をクリックして頂くと作業内容のページをご覧いただけます)

屋根塗装 棟包み シリコーンシーラント処理

屋根塗装 雪止め 錆び止め

屋根塗装 雪止め ケレン


下塗り→縁切り部材→上塗り塗装
下塗り乾燥後、上塗り2回塗りを行います。
屋根塗装の場合は、夜露やお天気の影響を受けやすいため、慎重に作業を行います。
(画像をクリックして頂くと作業内容のページをご覧いただけます)

屋根塗装 カラーベスト タスペーサー03

屋根塗装 上塗り1回目 コロニアル

屋根塗装 コロニアル 上塗り2回目

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