高日射反射率塗料(遮熱塗料)

高日射反射率塗料(遮熱塗料)とは、近赤外波長域の赤外線を効率よく反射させることにより、
屋根や壁の表面温度の上昇を軽減させる塗料です。高日射反射率塗料を
屋根や壁に塗装することで、表面温度の上昇を軽減させ
室内の温度上昇を抑え電力消費を節約することで、ヒートアイランド対策にも貢献できます。

遮熱メカニズム

 


高日射反射率塗料(遮熱塗料)で屋根を塗装した場合、一般塗料と比べ表面温度が10~15℃前後
下がると言われておりますが、塗料・色相で効果は異なります。高日射反射率塗料は夏場に効果を
発揮し冬場は効果がありません。


高日射反射率塗料/遮熱塗料の選択

ETV

ETV ロゴマーク

 

高日射反射率塗料を選択する場合、ETVのロゴマークが付いている製品は環境省 ETV(環境技術実証事業)のHPに、試験結果データや期待耐用年数(製品寿命)などが記載されています。塗料メーカーによっては上塗りの塗膜だけで赤外線を反射させるのではなく、下塗り塗膜でも赤外線を反射し塗膜全体で遮熱効果を発揮する塗料もあります。

 

色相の選択
塗料メーカーの高日射反射率塗料のカタログに色相の日射反射率数値が記載されている場合があり、
下記の画像は、水谷ペイント株式会社の快適サーモのカタログで日射反射率が記載されています。
反射率は色により異なり、暗い色ほど反射率は低く、明るい色や薄い色ほど高く遮熱効果は上がります。
極端な話となりますが、サーモホワイトの日射反射率は85.2% ニューサーモブラックは55.1%と
反射率の差は30.1%もあります。色相を度外視すれば、サーモホワイトですが、白系は汚れが目立ち
やすくなってしまうため、色相を選ぶのも重要なポイントとなります。
どの色相も、汚れが付着すると反射率は低下しますが、水洗いを行うことで反射率は回復するそうです。

白系/日射反射率

白系/日射反射率

黒系/日射反射率

黒系/日射反射率


高日射反射率塗料で屋根を塗装すると室内温度は何度下がるか?

高日射反射率塗料で屋根を塗装すると、かならずしも室内温度が下がるわけではなく、
断熱材の有無・塗り替えした色相・塗料などによって異なります。
例えば、金属系屋根材(トタン屋根/折半屋根)で、旧塗膜が黒系だった場合、
白系に塗り替えただけで、表面温度は下がり、屋根断熱・天井断熱などが無ければ
室内温度は下がる傾向にあります。(ただし、体感温度の感じ方には個人差があります)
去年、高日射反射率塗料で塗り替えをさせて頂いた時に施工前・下塗り・施工後の表面温度を
計測させて頂きました。     施工事例の東松島市 H様邸

施工前/ケレン前

 

2012年8月にトタン屋根に遮熱塗料で
塗り替えさせて頂いた現場の画像です。
ケレン作業中にトタン屋根の表面温度を
午前11時30分に計測し気温は34.5℃で
トタン屋根の表面温度は52.3℃でした。

 

下塗り完了後

ケレン作業後、快適サーモSiの下塗り塗料
快適サーモプライマー(錆び止め塗料)塗装3日後の14時頃、計測したところ、外気温は33.9℃でトタン屋根の表面温度は40.2℃と下塗り前と比べると、約12℃低くなっていました。既存の赤色から白色に1回塗装しただけで、これだけ表面温度が変わります。

 

上塗り2回完了後

上塗りに快適サーモsi/ナチュラルグレー(日射反射率は53.4%)を2回塗装完了翌日の12時半頃、外気温は32.4℃でトタン屋根の表面温度は52.1℃と下塗りの表面温度33.9℃と比べると約12℃上昇し施工前と変わらない表面温度となりましたが、これを通常の塗料(似たような色相)で、塗装すれば施工前より表面温度は上昇したと思います。

 

上塗り2回塗り完了

 

違う日の午後14時半頃、表面温度を計測してみると、外気温が33.1℃でトタン屋根の温度は40.7℃と計測時間や気温・風・雲・太陽の角度などで、屋根の表面温度はガラッと、変わってしまいます。

 

最高表面温度

 

違う現場の画像ですが
当店が表面温度を計測した中で
一番高かった表面温度はなんと80℃!
この時間帯はかなり熱かったです。(汗)


通常の塗料(白色)と断熱・遮熱塗料(白色)の表面温度の差

通常の塗料と高日射反射率塗料は、色が薄くなればなるほど表面温度の差は少なくなり
色が濃ければ濃いほど表面温度の差は大きくなります。と塗料メーカーの方や
カタログにも記載されていますが、実際、通常の塗料の白色と高日射反射率塗料の白色では
どれだけ温度差があるのか、知りたくなりトタン屋根に塗装し計測してみました。

高日射反射率塗料は断熱・遮熱塗料のガイナ/GAINAを使用しました。

通常の塗料/白色

通常の塗料/白色

通常の塗料の表面温度は43.7℃。

ガイナ/白色

ガイナ/白色

ガイナの表面温度は41.6℃と通常の塗料の差が2℃でした。
これを2℃も差があると感じるか、2℃しか差がないと感じるかは、人それぞれだと思います。

黒色の表面温度

通常の黒色

通常の黒色は59.8℃と60℃近く、白色と比較すると18℃も表面温度が違いますので、
少しでも表面温度を下げたい場合は、淡彩(薄い色)か高日射反射率塗料をお勧めしています。

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