2011年11月に外壁(窯業系サイディング/さんとう板)の塗り替えをさせて頂きました。こちらのF様の外壁も東日本大震災で、クラックが数ヶ所 発生しておりました。外壁は無塗装のサイディングボードで新築の時、現場で塗装がされておりシーリングの劣化がみられなかったため、痩せていた南面1ヶ所のみ、打ち替えさせて頂きました。外壁に使用した上塗り塗料は、水性1液形アクリルシリコン樹脂塗料です。当店が扱った水性アクリルシリコン樹脂塗料の中で、一番光沢がある塗料です。入母屋の妻壁は水谷ペイントのナノコンポジット防藻+(プラス)。軒天は関西ペイントのアレスセラマイルドで塗り替えさせて頂きました。
こちらが施工後です。外壁の塗装工程は水洗い→殺菌剤塗布→下塗り(シーラー)→上塗り2回塗りです。軒天は、カビが発生した箇所には殺菌剤塗布→上塗り2回塗りです。建具は津波でシミができてしまったため、既存の塗膜を除去→しみ抜き→漂白→カビ除去→塗装をさせて頂きました。今回外壁の色をガラッと変えるため、カラーシミュレーションを作成し提出致しました。
◇詳しい作業内容は下記をご覧ください◇
外壁塗装/コーキング作業
外壁は高圧洗浄機で水洗いを行いましたが、カビが根深いように感じたため
塗装前に特殊アルコール殺菌剤を塗布しました。
塗装工程は下塗り→上塗り2回塗りで完了しました。
通常、外壁(サイディングボード)の塗替えの場合、
シーリングの目地は打ち替えを行いますが、
こちらのF様のコーキング/シーリングは弾力性があり、
打ち替えを行わなくても良い状態でした。
(画像をクリックして頂くと作業内容のページをご覧いただけます)
霧除け・軒天塗装・建具しみ抜き
軒天にも多少カビが発生していた部分には、塗装前に殺菌剤を塗布しました。
霧除けは、塗膜の付着性が悪かったため、
剥がれている塗膜/剥がれそうな塗膜をできるだけ除去しました。
建具は津波で黒くシミが付いたため、塗膜を除去後→素地調整→
しみ抜き→漂白/カビ除去→塗装をさせて頂きました
(画像をクリックして頂くと作業内容のページをご覧いただけます)
お客様の声
宮城県石巻市 F様
東日本大震災で一階が水に浸かり修理した際、外壁と建具のシミ抜きを
依頼しました。塗装と言っても、いろいろ種類があるということで
何度も打ち合わせの上、施工していただきました。
建具のシミ抜きに関しては、今までこの様な例がないということで
何回ものテストを繰り返しで、大変な苦労をおかけしました。
お蔭様で大満足です。施工後のアフターケアーも良く
今後とも末永いお付き合いをよろしくお願いします。
外壁塗装/約2年後
南面/塗膜の剥がれなど無く良好な状態でした。
北面/塗膜の剥がれなど無く良好な状態でした。
外壁塗装/約2年後
1階西面/色褪せも無く、良好な状態でした。
1階西面/チョーキングテストを行いましたが、良好な状態でした。
外壁塗装/約8年8ヶ月後
2015年にも調査させて頂きましたが、
2年後とあまり変わらなかったため、
画像は撮りませんでした。
8年8ヶ月経過し遠くから見ると
色褪せは分かりづらいですが、
近くで見ると日当たりの良い部分は
色褪せを確認できました。
1階 東面
室内に保管していた塗り板と比較。
色褪せは東・南・西面で確認できました。
8年8ヶ月後の塗膜の色褪せなどの結果はこちらの ブログ にUpしております。