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2010年 宮城県石巻市C様邸 外壁塗装(ALC/パワーボード)

外壁塗装 施工前 ALC

築21年経過し今回 初めての塗り替え工事となりました。鼻隠し・唐草・トタン屋根(ベランダの下)は、塩ビ被覆鋼板でしたが、塩化ビニルが剥がれており、塗り替えできる状態ではないため、交換させて頂きました。雨樋・戸袋も同じく痛んでおり、塗装ではなく交換させて頂きました。上塗りに使用した水性2液形アクリルシリコン樹脂塗料は超低汚染型塗料で、当店で低汚染型の塗料を実験した結果、低汚染型塗料より汚れにくかったため、お勧め致しました。今回の工事は、石巻市住宅リフォーム補助金を利用して工事をさせて頂きました。


外壁塗装 施工後 ALC

こちらが施工後です。鼻隠し(破風)・雨樋・戸袋・唐草は、交換させて頂きました。外壁の塗り替え手順は、水洗い→シーリング(増し打ち)→下塗り(微弾性フィラー)→上塗り2回塗り。軒天は、ケイカル板で釘頭が錆びていたため、錆転換剤→錆止め→上塗り2回塗りで仕上げました。破風は木部だったため、既存の塗膜をできるだけ除去し上塗りを4~5回塗り仕上げました。追加で玄関の上り框や式台も塗り替えさせて頂き、長々とお世話になりました。この翌年に東日本大震災で外壁にクラックが数か所発生したため、補修も当店で施工させて頂きました。



詳しい施工内容は下記をご覧ください

水洗い/高圧洗浄

外壁塗装 高圧洗浄後
外壁はチョ―キング現象が現れていました 。
(チョーキング現象とは紫外線・熱・雨・風等によって
塗膜が劣化し塗膜の表面が粉状になることを言います)
破風は木部だったため、既存の塗膜を削ってから、
防音型高圧洗浄機で外壁の水洗いを行いました。

コーキング/シーリング充填(増し打ち)

外壁塗装 コーキング/シーリング 充填
外壁の素材はALC/パワーボードのため、
目地には1液形のウレタン系シーリング材を充填。
シーリングを充填する前に
シーリングの専用プライマーを塗布しています。

雨返し/唐草(錆びていたため交換)

雨返し 塩ビ被覆鋼板 腐蝕

雨返しは、トタン(鋼板)に塩化ビニル樹脂が
被覆されている「塩ビ被覆鋼板」で、
塩ビが剥がれていたり、錆びて腐食していたため、
塗装ではなく交換となりました。

唐草 錆び
唐草は錆び進行していたため、塗装ではなく交換しました。
唐草は後打ちだったため、容易に交換できました。

唐草 裏側 錆び
唐草は表側だけではなく内側まで錆びていたため、
塗り替えしたとしても早期に錆びていただろうと思います。

破風板/木部塗装

破風板 ケレン前
破風板は木部で俗にいうペンキで塗装されていましたが、
経年劣化や木部の収縮により、塗膜がとことどころ剥がれていました。

破風板 ケレン/下地処理
簡易的な下地処理をした場合、早期に塗膜が剥がれることもあるため
電動工具(エヌグリット)で既存の塗膜をなるべく除去しました。

破風板 ケレン前後
破風板/下地処理完了
破風板は木部の場合は、
塗装ではなくトタン(ガルバリウム鋼板)で包むことも可能です。

破風板 塗装後
今回は木部専用の下塗り塗料を使わず、
上塗り塗料を4~5回塗装し完了しました。
使用した塗料は大日本塗料の弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料
「シリコンスマイルクリーン/弾性硬化剤」です。

破風板 上塗り4~5回塗り アクリルシリコン
吸い込みが止まるまで、塗装させて頂きました。
1年後・3年後に経過を見させて頂きましたが、
塗膜の剥がれチョーキングはありませんでした。

軒天塗装/錆転換剤後→錆び止め→上塗り

軒天 釘頭 錆び
軒天の釘頭が錆びていたため、ケレン後に

錆転換剤
右側の錆転換剤を塗布。

錆転換剤 軒天 釘頭
錆転換剤の色は黒色です。

外壁塗装 軒天塗装 
錆び止め→上塗り2回塗りで完了しました。
こちらも1年後・3年後の経過を見させて頂きましたが、
錆は発生していませんでした。

外壁塗装(ALC/パワーボード)

外壁塗装 シリコーンシーラント
外壁に塗料がのらない、シリコーンシーラントが充填されていたため、

外壁塗装 シリコーンシーラント 専用プライマー
専用のプライマーを塗布し塗装できるようにしました。

外壁塗装 ALC 下塗り
窓や床などを養生し下塗り(微弾性フィラー)を塗装しました。
使用した微弾性フィラーは関西ペイントの「アレスホルダーGⅡ」です。

アクアセラシリコン 外壁塗装
上塗り塗料も関西ペイントの水性2液形アクリルシリコン樹脂塗料
「アレスアクアセラシリコン」です。

上塗り塗装後
上塗り2回塗り完了。
この上塗り塗料は水性塗料の中でも低汚染性に優れています。

ビフォーアフター

外壁塗装 施工前
お見積り/現場調査 2010年 3月

外壁塗装 ALC 施工後
施工後/2010年8月

ビフォーアフター/破風板

破風板 施工前
破風板 施工前

破風板 塗装後
破風板 施工後


破風板/約3年半経過

破風板 シリコン 約3年半経過
東面

破風板 シリコン 約3年半経過
西面/チョーキング現・塗膜の剥がれなど無く
良好な状態でした。

外壁塗装/約3年半経過

外壁塗装 ALC 3年半経過
南面

外壁塗装 ALC 3年半経過
1階南面/チョーキング・塗膜の剥がれなどなく
良好な状態でした。


外壁塗装/約10年経過

宮城県石巻市 外壁塗装 C様邸
2020年6月9日 外壁や破風(木部)の塗膜の点検をさせて頂きました。
外壁は淡彩(薄い色)のため、
約10年経過しても色褪せは、わかりづらいです。

約10年後 外壁塗装 塗膜 光沢
日が当たっていた部分で光沢を確認しましたが、
日当たりの良い部分は光沢が低下していました。

塗膜 チョーキング 水性アクリルシリコン
外壁に使用した塗料は水性2液形アクリルシリコン樹脂塗料のため、
チョーキング現象が発生しています。
C様邸は日当たりがよく沿岸地域で濃霧なども多い環境のため、
塗膜の劣化は市内より、早いと思います。

軒天の釘頭の錆び/約10年経過

軒天 釘頭 錆び
軒天の釘頭が錆びていたため、ケレン後→錆び転換剤→
錆止め→上塗り2回塗りで仕上げさせて頂きました。

軒天 釘頭
釘頭は10年経過しても、目立った錆びは発生していませんでしたが、
脚立に上がり、確認してみると点さびが少し発生していました。
10年+重塩害地域を考慮すると、良い状態だと思います。

破風板/約10年経過

破風板 アクリルシリコン
破風板は木部で既存の塗膜をほぼ除去し
大日本塗料のシリコンスマイルクリーン(弾性硬化剤)を
4~5回塗装し塗膜の剥がれはありませんでしたが、

アクリルシリコン 10年後
アクリルシリコン樹脂塗料なので、
チョーキング現象は発生していました。

アクリルシリコン 10年後
チョーキングしているとはいえ底艶は残っています。

C様
1~2年後 また塗膜調査させて頂きますので、
今後ともよろしくお願いいたします。